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内容説明
カリスマ経営者・山内博の右腕として、「ゲーム&ウオッチ」「ゲームボーイ」など黎明期の任天堂のほとんどのヒット作を生み出した伝説の天才開発者・横井軍平の生涯を描く。斬新な発想の陰にあった苦悩とは?
※本書は2010年6月に小社より刊行された単行本『ゲームの父・横井軍平伝任天堂のDNAを創造した男』を加筆修正、改題し、新書化したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
17
ふと立ち止まって考えてみると、そもそも「キノコの国」に「カメ軍団」が攻めてくるっていう発想は異常だ。字面を眺めると、えぇっ!ってなる。それからこの本で、初めて知ったのだけれど、マリオはもともと”ポパイ”だったらしい。であると同時に、ピーチはもともと”オリーブ”だったそうだ。著作権問題で、急場しのぎでこしらえたらしい。十字キーやゲームボーイの生みの親として知られる故・横井軍平さんの伝記。横井さんの人となり、ファミコン前史も興味をそそるけど、やっぱりマリオ誕生がおもしろい。2017/01/11
jjm
11
日経の「キリン「盲点を突く」グッドエール 枯れた技術にヒットの芽」の記事を読み、横井さんを知る。ファミコンのワイルドガンマンの当たり判定の仕組みはまさに目から鱗。受光装置がガンの方だったとは。ウルトラハンドを商品化するならゲームにしろという社長命令に対し「あんなもんゲームにならないですよ。ただ伸びて縮むだけなんですから」には笑った。「安く作らないと売れないというのは単なるアイデア不足。実に他愛もないことで実現できる」「ほんのちょとの実用性を加える(ゲームウォッチだと時計)」とても勉強になった。2025/11/20
ネムル
8
『横井軍平ゲーム館』がもうじき復刊されるようで、たまらんな~とか思いつつ、横井軍平の伝記を読む。ゲームよりは玩具の人としての才覚が宮本茂とは全く異なるようで、その視点はあまりにユニークで驚いた。例えばゲームボーイについて、「テレビゲームで友人が集まって遊ぶときは、全員がテレビの方に顔を向けてしまっていて、互いの顔を見ることがない、あれはちょっと薄ら寒い」「対戦するときは、互いが向かい合って、画面と相手の表情を見ながらプレイする。ここがゲームボーイが長く遊ばれる理由だと思う(牧野武文)」2015/07/06
クククワワワワククワガタ
7
私は横井軍平さんを知らなかったのと任天堂が好きなので読みました。とても面白かったです。山内社長のラブテスターの逸話が一番面白かった。2015/12/19
けいろー
6
1960年代〜90年代にかけて任天堂に所属し、開発第一部の部長として『ゲーム&ウオッチ』『ゲームボーイ』『バーチャルボーイ』などを手がけてきた伝説的な開発者・横井軍平さんの生涯を紐解いた一冊。ただ、本書で語られるエピソードや横井さん本人の言葉を読んでいると、そんな「すごい人」であると同時に「手先が器用でやんちゃなおじちゃん発明家」のような印象もわきあがってくる。ものづくり哲学「枯れた技術の水平思考」を携えて、ゲームだろうが玩具だろうがとにかく「遊び」の魅力を突き詰めた人。折に触れて読み返したい本です。2017/01/16
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