内容説明
「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」が大きな話題になっている。欧州勢が大挙して参加を表明、57カ国が設立メンバーとして加盟することになったからである。この状況下、日本でも、経済界を中心に「参加しないと、商機を失う」「バスに乗り遅れるな」との大合唱が巻き起こった。だが、何かがおかしくないか? 本書ではAIIBの華やかなニュースの裏側に隠された中国の真実に肉薄していく。何より、あるはずの中国のカネはあらかた海外へ持ち出され、外貨準備は底をついている。人民元の暴落もまもなく始まりかねない。参加を表明した国々の思惑もバラバラ。さらに、米国の対中政策は「戦略的パートナー」から「仮想敵国」へ移りつつあり、親中派すら中国を罵倒しはじめている。しかも、ニカラグア運河など海外大プロジェクトはいずれも失敗の瀬戸際。「集金兵」こと習近平は、国内の凄惨な権力闘争に明け暮れて、今や暗殺と軍事クーデターを本気で懼れている。この先には、とてつもない破局があるのみではないのか。誤ったメディア報道に踊らされ、目先の利益に目が眩んで右往左往するすべての日本人に驚愕の真実を伝える警告の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Eiichi
21
AIIB(アジアインチキイカサマ銀行)は、現状を見れば、この著書が予言した通りです。バスに乗り遅れるなとか、いい加減な事を言っていたマスゴミ、野党政治家、国民に謝罪しろ、ボケ!2015/08/22
C-biscuit
11
アジアインフラ投資銀行について、よく知らないのもあり、読む。タイトルの通り、AIIBが失敗するという内容である。AIIBについては、賛否があったと思うが、この本では、中国の外貨準備がすでに足りておらず、銀行どころの騒ぎではない等、数々の中国の負の現状を論じている。中国のような国際社会のルールが完全に通じない国の危険性は感じる。日本のGDPを上回る中国であるが、一人あたりのGDPはたったの7000ドルとのことであった。爆買いなどの金持ちの印象があるが、貧困層も多い。やはりAIIBの成功は中国経済次第かと。2015/10/23
ぷれば
9
AIIB(アジアインフラ投資銀行)。2015年前半頃までは、メディアを中心に「バスに乗り遅れるな」論が大活況を呈していたが…はてさて、その後はサッパリ聞こえないが、どうなったのだろう。AIIBについて、簡潔に平易に解説されている。願わくは、IMF(国際通貨基金)のSDR(特別引出権)に人民元が採用されるとして、今後の影響と見通しなども続編で読みたい。2015/11/26
だろん
9
プロローグ「バスに乗り遅れるな」~エピローグ「中国の中国による中国のための銀行」…信用を重んじない国が信用を扱う、これ如何に?と、中国への造詣が深い著者が切り込むAIIBの行末。AIIBの胡散臭さは大方の日本人の知るところであるが、AIIBを題材にした、中国の一朝一夕に変わらぬ体質と現状の分析レポートである。いつものわかりやすい文章で、簡潔にまとめられています。2015/11/18
yomihajime
2
中国ショックでAIIBは早くも隘路に入ってしまったようである。所詮は国内に溜まった在庫を新興国に吐き出すための恣意的な機関。かつて低賃金と人口メリットで外資導入に成功した中国だが二匹目の泥鰌の大風呂敷に対し日米は冷ややかに対応した。この著はパックスアメリカーナへの挑戦を隠さなくなった中国の戦略の危うさを明示してくれる。ここ数年海外取材を重ねてるせいか著者の視野が広くなったように思える。 2015/09/06
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