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内容説明
持てる国が停滞し、持たざる国が発展しつつあるという今日の世界経済の流れのなかで、我々はグローバルビジネスをどう捉え、どう実践していけばよいのだろうか。日本人の多くは誤解している。現代のグローバルビジネスは、もはや先進国のマルチナショナルなビジネス(≒多国籍企業)を意味するものではなく、従来は経済活動の主体となりえなかったBOP層(年間所得3,000ドル未満の途上国の低所得者層)をも含む、新たな広域分業のステージに突入しているのである。いまやグローバルビジネスは、マクロとミクロの社会的文脈のなかで理解しなければならなくなったのだ。そこで、日本が否応なく巻き込まれていくグローバル化の流れとその本質を、豊富な事例や体験談を交えながら、歴史的経緯、構造論、制度論、社会インフラおよび最新の経営課題(イノベーションやCSRなど)を踏まえつつ、多角的な視点から包括的に考察する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
24
ブローデルの越境広域分業界(78頁~)。ブローデルはウォーラーステインの師匠で、各地は相互に周辺地と関係し、まとまっていたことを史実として説明。ソーシャルキャピタルは、国家以前から存在、ボトムアップのスタイルで地域に根づいてきた(117頁)。社会的問題にも積極的に関わるのがグローバルビジネスの作法(204頁~)。CSRの限界を超えるソーシャルビジネス(209頁)。世界各地の事例を蓄積し、BOPビジネスで貧困軽減。社会的責任を果たす企業の存在感を増して、人に迷惑をかけない金儲けの仕方が問われる時代になった。2015/08/01
くりりんワイン漬け
4
日本企業で働き海外事業展開を行っている自負があり、海外事業収益が全体の4割以下の企業にお勤めの方におすすめかな?2017/03/08
ミッキー
3
一冊で、ビジネスを展開する上で、現在、求められる視点を押さえることが出来て、役に立つ本です。マインドセットが明確に描写されているので、非常に参考になりました。2015/05/24
Kentaro
2
現代のグローバルビジネスは、もはや先進国のマルチナショナルな多国籍企業のビジネスを指すのではなく、従来は経済活動の主体となり得なかったBOP層を含む主に新興国市場向けのビジネスに突入した。これはその日暮らしで年間所得が3,000ドルに満たない低所得というよりも貧困層である。 こうした人々を相手にビジネスを進めるには土着化(現地化)、先進国にある品質認識から脱却したリバースイノベーションとでも言うべきイノベーションのジレンマからの脱却などを事例込みで紹介する。土着化については九州ヤクルトが紹介されている。2018/08/29
まっさん
2
グローバルビジネスにつきものの多様性、単に認めるだけでなく、ちょっと待てよ考えられる。これは国内でのビジネスでも同じことがいえよう。2015/12/23
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