内容説明
電子書籍は障害者の読書をどう変えるか。
本書では、まず視覚障害者の読書環境の実態と、電子書籍の普及がそれをどう変えていくのかについて述べていきます。
電子書籍のネット書店、ソフトウェア、機器の普及が進んでいます。読書環境は大きく変化してきています。
視覚障害者の世界では、以前より全視情協が提供するサピエというウェブサービスを通じて、点字データやデイジーと呼ばれるデジタル録音図書にアクセスして読書をするという環境がありました。しかし、サピエには十数万のデータが揃っているとはいえ、晴眼者が利用できる本の数に比べれば、ごく一部に過ぎません。
電子書籍の普及のスピードはめざましく、紙の単行本が発行されると同時に電子書籍を利用できる状況になりつつあります。これにより、視覚障害者の読書環境にも大きな変化がもたらされるのではと期待されています。
これからの電子書籍がどうあれば、視覚障害者によりよい読書環境を提供できるのかを、機器環境や仕様の問題だけでなく、出版社と著者との関係、法整備の問題にまで踏み込んで提言をしています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き
17
インターネット図書館「サピエ」2010年誕生。視覚障害者も読書を楽しめる環境が整うのは嬉しい。いつか来る老後の視力低下による心配もこれで安心。本来の電子書籍やタブレット端末はこの様な利用目的の為に作られたのかもしれない。明朝体フォントで大文字で対応。2020年目標にデジタル教科書導入を目指している様です。理数系のマルチメディアデイジー教科書。学生の頃、点字ボランティアをしていたのを思い出した。こんな風に進化しているのか。「自炊」はネットでの用語だと思っていたら、造語と明記した上で記載してるのに少し驚いた!2015/08/04
Yoshinori Ohki
0
本の形をもっているが発表論文集としての印象が強い。電子書籍について視覚障害者への可能性を中心に紹介されている(そのため結構流し読みw)。障害者のQOLのために、本は重要な要素を占める。それを改善するためにサピエというネット図書館があることは非常に興味日かかった。しかし点字翻訳、CD化の手間から話題の本を読み、それを共有する楽しみはまだ障害者にはない。またそれらの試みと著作権の兼ね合いはなお難しい問題であろうと思う。願わくば話題の本について障害者と語り合える日が来ることを望みたい。2015/06/08
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