内容説明
マスコミの報道姿勢、子どもにあげるお年玉の額から、はては雌猿の美醜まで。のどに刺さると気にかかる、世のアレコレを大人のエスプリで余裕たっぷりに語ったエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
68
阿刀田さんのエッセイ集です。「この頃のこと」「仕事のこと」「気まぐれコスモス」「その他のこと」と分かれています。特に「仕事のこと」には読書に関する話題が結構多く楽しめるものでした。また「よい家具の話」というところでは、ロアルド・ダールの小説、ラフカディオ・ハーンの小説についても楽しいものでした。2015/07/05
takaC
14
アトーダさんの文章は読み慣れていることもあって、新ネタ満載ながらあっという間に読み終わるのが問題。1995/11/15
MIKETOM
8
いつものごとしで阿刀田のエッセイ集。読書に関することや旅行ネタなど。つくづく思うのだが、阿刀田は短編を書くために生まれてきたくせに(俺が勝手に言ってるだけだけど・笑)長編もいいのを書くし、そのくせしてまるでエッセイを書くために生まれてきたようでもある。何十冊もエッセイ集を出してるくせにネタ切れに悩んでる風でもない。飄々と書き連ねていく。筒井康隆がエッセイを連載していて、後半はネタを考えるのに数時間も要したなんて書いていた。阿刀田はすごい才能の持ち主なんだろうな。その才能、少しでいいから分けてほしい。2017/10/12
ウチ●
2
「読書とは、すこぶる恣意的なものであり、読む本の選択は当然のことながら読む人の自由に委ねられている。だが、そればかりやっていると、書架が好みの分野だけで満たされてしまう。ほんのわずかでもよいから新しい分野への挑戦が必要だろう。年を取ると、とりわけこの種の冒険が大切だ。」こちらについては、読書メーターが非常に有効。阿刀田氏がこの本で新規開拓したのは山際淳司の「逃げろ、ボクサー」。奥様のお付き合いで知ったとか・・・。偶然の出会い、侮りがたし!!2016/01/05
夏子
2
さらりと読めるのに読み応えがある。2009/09/20