奇兵隊の叛乱

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奇兵隊の叛乱

  • 著者名:早乙女貢【著】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • 集英社(2015/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784087452877

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内容説明

吉田松陰門下の逸材として高く評価された高杉晋作。身分の上下を問わない人員構成で近代軍隊組織の原形となった“奇兵隊”を誕生させ初代総督となった。そこに入隊した赤根武人、世良修蔵、山縣狂介ら若き志士たちの、明日の日本に賭ける夢と理想――。急転する時流のなかで悲惨な末路を迎える奇兵隊の転変を描いて、幕末の動乱を浮き彫りにする。明治政府によって捏造された維新史を糾す歴史小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

り こ む ん

23
奇兵隊まつわる6編。かなり、辛口で、厳しい語り口。後半は、幕末と言うより、そこから繋がって行く明治政府を立ち上げていった、上層部にたいしての厳しい見方が目立つ内容だった。つまらなくはない。面白いのだけど、とーも、葉室さんの解説なもあるように「疑念」が強すぎるところが…ちょっと、読んでいてつらかた。ヒローを求めて、美談を求めているわけではないのだけど、最後の言葉が痛々しく感じてしまう。2015/04/22

Ribes triste

4
奇兵隊の成立から消滅まで。早乙女氏の長州嫌いぶりが炸裂していて、なかなかの読み応えです。2015/07/13

たかっさ

2
最後の2段落が全て。長州嫌いが炸裂2024/04/21

Mikey

2
奇兵隊が明治維新後にかなり虐げられて山縣らの軍監だった上の者はこれを利用して偉くなっていったというのは語られていなかった史実で、いかに明治新政府が史実をねじ曲げ一部の薩長の者達の私利私欲で成り立って行ったがよく分かる。開眼の一冊。葉室麟さんの後書きもいい味を出している。高杉をこくひょうしているのも興味深い。 2020/11/07

くまくす

2
図書館にて。奇兵隊の設立から解散に至るまで、幕末〜明治維新後の動乱までを描く。奇兵隊には、正に対して奇などロマンある響き、三千世界の〜などの逸話通り高杉晋作の洒落た雰囲気を感じていたが、その実権力を得る道具だという史観はなかなか説得力がある。佐幕派への攻撃の口実づくりなど狡賢い策をめぐらし、弱者を強者の権力の道具とする見方には作者の悟りに似た考えを感じさせられた。とはいえ実直なあり方に苦言を呈しつつ、狡猾なあり方に批判的な論調は正しくはあるがやや他人事のようにも見える。引用も説明が少なくやや読みにくかった2020/07/27

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