内容説明
1995年に相振り飛車の戦いに革命を起こしたのが「相振り革命」シリーズです。第一作の発売以降、相振り飛車は劇的な進化が始まり、それは現在も続いています。本書はこの相振り革命シリーズの最新作です。最近の振り飛車は三間飛車が増えており、相三間を中心に、三間飛車対向かい飛車、後手の秘策△5五角作戦など、実戦で試したくなるような面白い変化が盛りだくさんになっています。また局面を先手の視点と後手の視点に分けて解説するなど、独特な工夫もしてあります。杉本昌隆七段渾身の研究を是非ご覧ください。
目次
序章:現代相振りの考え方
第1章:先手三間VS後手△5三銀型三間(先手ジックリ型)
第2章:先手三間VS後手△5三銀型三間(先手軽快型)
第3章:相三間後手の秘策
第4章:先手向かい飛車VS後手三間
第5章:その他の相振り、速攻三間、左穴熊対策
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nerozou666
1
杉本昌隆七段(当時六段)の『相振り革命』シリーズ4作目。相振り飛車が力戦と呼ばれていた頃から研究を重ねられていた方の確かな棋書。初版は2010年11月だが、他の2010年前後の相振り飛車についての棋書と比べて明らかに時代が1つ早い。当時の棋書の殆どは未だ角道クローズの相振り飛車や相三間の定跡研究程度だが、本著は既に角道オープン四間飛車や先手中飛車左穴熊対策が掲載されている。現代でも十分役立つが、著者の最新刊を読んだ後に相振り飛車の歴史と様々な戦型を知る為に読むというのが一番無難な読み方だろう。2018/10/31