内容説明
スペインの修道院で暮らすホープは、厳しい父の希望どおり、外の世界を知らずに成長した。18歳になったホープのもとに、父の代理だという見知らぬフランス人伯爵が迎えに来た。ブルゴーニュの彼の屋敷に連れていかれたホープは、伯爵の話に慄然とする。父がホープを修道院に閉じ込めたのは、政略結婚のため娘の純潔を守りたかったからだというのだ。言葉を失うホープに、伯爵はさらに言った。父上の破滅を望む僕は、君を今夜、傷物にするつもりだ、と。
感想・レビュー
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choco
5
これ、犯罪…。同意なしの誘拐、監禁、暴行、脅迫…。目線を変えるとこうなるのかな。伯爵がまぁ、よく喋ります。後半からお互いが別の人を好きなのだと思い込んで苦しみますが、その辺りからはジリジリと盛り上がりますがヒロインの思い込みと思わせぶりは激しくなって…って、されたこと思うと、伯爵も自業自得か。読み終えて、ホゥっと一息、ではなく、最後の最後にようやく分かり合えたかぁという頭ガックリ的な思いでした。2015/10/03
kokorika
1
復讐のため、ヒーローの犯罪と言われても仕方のない酷い出会いから始まる。いつしかひかれあう二人だが、双方気持ちを誤解し、ヒロインが逃げ出し別れる。その後ヒロインは自立し、再会。しかし、二人ともプライドが邪魔して愛してると言えない。中弛みもあったが、二人の幸せになる姿がみたくて一気に読了。2017/08/30
甘栗
0
光源氏計画・・・?つーか連れ去って愛人にするとか犯罪ですけど・・・。 後半が長く、わかりやすくすれ違う二人にモヤモヤする。