内容説明
幼い頃から将棋を始め、中学2年生で一度はプロ棋士への道へ歩み始めるも、2度も退会を余儀なくされ、その度に類いまれな努力と忍耐力で復活を遂げて来た今泉健司さん。本書では41歳という戦後最年長でプロ棋士合格を果たした彼の生い立ちから2度の挫折、決戦までを綴ります。40歳をすぎて夢を実現させた「41歳のオールドルーキー」今泉健司さんの「大器晩成」の成功の秘密とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
46
将棋は知的なゲームだが、勝敗はメンタルに大きく左右される。終盤になり優勢を意識しだすと、“勝利”の2文字が頭の中を駆け巡る。負ける恐怖に支配され指し手が慎重になる。悪手ではないが緩手を。そうした心理を見透かすように、相手は幻惑する手を指す。平常心を保てず迷い出し大逆転を食らう。人生の岐路に立った大一番だったのに、自らの“甘さ”故に、敗北を喫す。礼に始まり礼に終わるのが将棋だが、盤上の駒をぐしゃぐしゃにし感想戦もせず立ち去る。そんな地獄を見てきた著者が、介護の世界を経ることで復活。恋バナもあり。映画化希望。2019/11/07
はじめさん
33
広島福山出身。魔物の棲む三段リーグを年齢制限で越えられず、アマ棋界無双→三段リーグ再編入→プロ参加棋戦で成果をあげ若手棋士5人に3勝すれば4段でプロになれる編入試験を苦節41歳で突破した「遅れてきたルーキー」の一代記。勝負師の性質か賭け事にハマって身を持ち崩したり、株の世界ではカンが働かなかったり挫折しつつ、将棋で返り咲く! / 同じ広島出身の先輩・村山聖や、彗星の様に現れてはプロ入りしていった、棋界のトップを走っている後輩の思い出。二度目の師匠が財テクの桐谷先生で、最初の師匠は高松市出身の小林健二先生。2017/10/22
南
29
『顔晴ろう(がんばろう)』の字には意味があったんだ。 将棋のルールが分からないのが残念だったけれど、新しい世界を見られて良かった。 最後あたりは、介護職としてのお話。ウンウンと頷くところもあり、そんなこともあるんだぁ、と笑えたり(笑)。 読友さんに教えていただき、また少し視野が広がった気がしました。2017/03/17
ヨータン
22
何回挫折しても諦められなかったプロ棋士への夢、実現して本当に良かったと思います。著者がプロへの夢をあきらめかけて、自堕落な生活を送っていたときはちょっとイラッとしましたが、本当に人生って無駄なことはないんだなと思いました。両親の優しさに何度もほろっときました。2017/01/08
ヤマセミ
21
ここぞというときに弱気になったり、大ポカをしたりする悪い癖が直らず、残念!の連続でプロ棋士になれなかった著者。自堕落な生活に陥ってしまったりして、結局普通の人なのか、それにしてもなんで介護?と思っていたのが、なんと一瞬先に何が起こるかわからないという介護の仕事を通して、将棋が強くなってしまい、41歳でプロ棋士になったという大逆転。実に面白く、また示唆に富んだ内容の本でした。2017/01/27
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