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内容説明
「日本のモノづくりが凋落した」と言われて久しい。最近では「日本企業は技術があっても価値を作れなくなった」と言われる。元来、日本の匠たちは経時劣化しない価値を創り出してきた。今、日本の製造業が目指すべきは、日本人の長所を活かしたモノづくりであり、それが世界的に価値を持つ製品を作り出す「解」である。顧客にとって「真の価値」とは何なのか。それを商品として具現化するために経営者やプロジェクトリーダーは、今、何を考え、何を実践すべきか?
ビックデータを分析し、顧客情報をキャッシュ化することを目指したアメリカ型経営論に基づくベンチマーク手法や原価管理、組織管理論では絶対に到達できない、匠のモノづくり。カリスマエンジニアが世界ブランド車GT-Rで実現した、「顧客価値創造とは何か」「価値を創るチームマネジメント」といった二大重要テーマの神髄がこの1冊で学べる。
目次
第1章 日本のモノづくりの何が問題なのか 再生のために今、何をすればいいのか
第2章 価値とは何か マーケットとは何か
第3章 価値を創る匠の思考
第4章 リーダーの仕事とチームマネジメント
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kitakita
1
初代、日産GTRのチーフエンジニア水野和敏氏によるリーダーの役割、モノづくりのこだわり論です。水野氏のことを知るまではGTRは高価なこともあり興味がありませんでしたが、著者がここまでこだわって、顧客の想像以上の「価値」を提供しようとしたものであることを知ると興味を持たざるを得ません(高いですが)。また、リーダー論は平易な言葉で難しいことは書いてありませんが、彼が日産を去った後の凋落ぶりを見ると、日産は当たり前のことができないような体質になってしまったのではないでしょうか。2019/10/11
マキノ・ジロー
1
仕事は製造業ではないが、本書の言葉がビシビシと突き刺さった。 「スマホが手離せなくて、コンピュータに支配されている人は、自分の感性で価値を判断することを放棄してしまっているので、価値を創る側には行けず、数値やデータで比較して安いものを選ぶことしかできなくなり、結果として社会の下層側に位置するようになっていく。」45ページの言葉が一番痛いところを突いた。 まずはスマホ依存の生活を改めて、自分の感性を高めるために出来る事を考えよう。2018/11/27