内容説明
「どくとるマンボウ」が語る昭和初期の東京。
父・斉藤茂吉の話も随所に登場し、幼少期の体験を飾り気のない文体で綴った自伝。幼少期の記憶がモチーフとなった、多くの北杜夫作品を読み解く鍵になる重要作品。
昭和2年5月1日、「ゲーテほどではないが、予想したより何倍もいい」星の下に出生してから、東京大空襲ですべてを焼き尽くされ、高校入学のため信州・松本へ向かうまでを描く。
大正、昭和初期と激しく揺れ続けた「楡家の人々」の真実を描き、「どくとるマンボウ青春記」に至る「少年期」を定着させた、貴重な東京っ子の昭和初期史を、上品なユーモアを交えながらノスタルジックな語りで鮮やかに描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
だいすけ
4
昔の文学作品なので読んでみたいと思って読んだ。戦争時代の話で、戦争の知らなかった実情などがおそらくノンフィクションで描写されていた。読みずらい本だった。2015/08/31
ライム
3
「楡家」とか「幽霊」という本のモデルとなった、著者の過去の記憶が時系列でじっくり読める。病院の家の子として優等生として過ごし、原っぱで昆虫採ったり押入れの下段を自室にするなど、前半はいたって平和。それが日中戦争そして太平洋戦争に突入という不穏な時局に著者はどう過ごしたかが興味深い。不良グループともつるみ楽しそうな学校生活に対し、従事させられる勤労動員の工場作業は辛そうでお気の毒である。ついに空襲がやってきて街を焼かれ自宅も燃える極限状態で、著者が無事だったのが本当に良かった。2026/05/09
もだんたいむす
1
面白かったけど、「この部分は他のマンボウシリーズで書きました」っていう感じで省略されてる所があり残念。なので、他のマンボウ記も読みたくなった。★★★★☆2015/10/12
mmaki
1
北杜夫のマンボウシリーズはほぼ読んだけれどこれだけ未読だった。他の物と違って落ち着いた雰囲気の本。ユーモア度は低いけど,北杜夫ファンにとっては貴重な一冊です。またこの本を発酵した小学館の「P+D BOOKS」は画期的な試みだと思う。ぜひ継続していただきたい。2015/09/25
ヒロ
1
どこか懐かしい雰囲気。それがまた僕を落ち着かせてくれる。2015/07/01
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