内容説明
彼はあの夜の出来事を覚えてもいない。私は彼にとってその程度の存在だったの……？■十三年前、メグに忘れられない思い出を残してサムは去った。友人の結婚式に出席するためふたたび町を訪れたサムの、何か苦悩を抱えているような表情がメグの記憶のなかの彼と重なった。あの夜、妻の死を伝えられて悲しみに打ちひしがれるサムを、十代のメグは慰めた。サムの悲しみが情熱に変わったとき、メグは彼を拒まなかった。彼を愛していたからだ。だからこそ、次の朝サムが何も言わずに去っていったことに傷つき、いまも彼に対して憤りと困惑を感じずにはいられない。「なぜ君が僕を見るのも我慢できないという態度をとるのか、わけを聞かせてもらおうか！」サムは本気で言っているの？それなら、ますます彼に真実を話すわけにはいかない……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
12
少々ややこしい出だしです。妻が死んだ（と思い込んだ）男性と初体験し妊娠してしまった女性が主人公です。実は奥さんは生きていて、うっかり不倫…ピュアな18歳には耐えられない状況。しかも、相手はなしのつぶて（理由はあるんですけどね）！13年後にひょっこりやってきて自分のことを全く覚えていず、「息子さんいい子だね！」とか、女子の身にしたらもうドカン！です。…というわけで極楽トンボのような男子に納得がいかないままでしたが、息子さんはかわいかったです。2015/12/12
くろうさぎ
2
この話好きじゃないかも・・・・。ヒーローが妻の乗った飛行機が墜落したというニュースにショックを受け、それを慰めたヒロインのことをこれっぽっちも覚えていなかった！しかも、13年経って再会？？あまりにも時が経ち過ぎてるよ～～～。しかもそんな妻を信じて何年も結婚してたなんて・・・。ただの間抜けじゃんか～～～！こんなヒーローと呼びたくないし、事情が分かったからって、すぐに罪悪感感じたり、許しちゃうヒロインも好きになれないわ～～～2012/07/18
ﾄﾞﾝﾄ
1
海辺に住むメグは、姉の結婚式にやってきた客・サムの姿に驚く。彼は13年前、彼女のはじめてを捧げた年上の男だった。しかし彼はこの街をあっさりと去った。彼女に宿った子のことも知らずに。一方のサムはその日、妻の訃報(誤報)を聞き哀しみのあまり酒と薬を飲んで前後不覚になっていた。メグとの一夜も忘れてしまっていて……。という超めんどくせぇ設定のハーレクイン・子供添え。よくもまぁこんなややこしい波乱万丈思い違い恋物語が描けるものよと驚きが先に来た。酒と薬を飲んで致した後、海で泳いだりしたら死ぬと思うのでやめましょう。2022/11/04
