内容説明
八十年代を彩った森瑤子作品、復刊第一弾!
高校時代、同じ演劇部に所属していた女友だち五人。外資系の会社で働きながら劇作家を目指す聖衣子、劇団で芝居をやっているサキ、雑誌編集者で未婚のシングルマザー真利江、エステティックサロンでインストラクターをする羊子、裕福な家庭で育ったピアノバーの演奏者・伊佐子。
二十代も半ばを過ぎた今でも、つかず離れずの友情を育む彼女たちは、定期的に近況を報告し合っていた。ある春の夜、「これぞと自慢できる男を同伴して、サキの舞台を観にいく」と約束した彼女たち。男でつまずき生き方に悩み、痛みを抱えながらも、自立した女として生きていきたい――。
いくつもの出会いと別れを経験した女性たちが、いつしか知的で美しいハンサムガールへと華麗に変貌していくオムニバス長編。
各章ごとに、彼女たちそれぞれの生き方が綴られ、女性なら必ず共感出来る章、生き方があるはずです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マイマイココア
20
20年以上前の本だったのね。自立して頑張っていこうとする女性の意気込みは今も昔も同じ。セリフとか古くさくて、逆に面白かった(笑)2018/02/01
だけど
4
大人はカッコイイと憧れていたころの、大人がいました。時代を感じないとは言えないけれど、たしかにカッコイイは、あまりかわらないのかもしれません。2015/09/09
YOUCO19
3
幼馴染の友達の推薦本。今は亡き森瑤子。30年近くも前の作品だから読むのを躊躇していたが、一度ページをめくったら、・・・全く古くない!5人の25歳女性が悩むテーマは今も同じ。違う所は携帯電話がない、という所だけ。解説で藤原紀香がこの本は既に絶版になっていて著者の作品の文庫復古企画で彼女が推薦した、と書いてあった。ありがとう!藤原紀香さん、と言いたい。字も大きくなった今時の文庫サイズで読めたことを感謝。これで旧友と再会した時に本を話題に盛り上がれる。2016/10/19
ミクニ
2
バブリーな小説だった(笑)ピンク電話、肩パットスーツ、デイト、メイクラヴ…男女の会話のやり取りも、なんだか次元が違う。登場人物が自分と年が近いのに、あまりに違う。いやでも読んでておもしろかった。背筋がのびるような言葉にも出会えた。野心とか意地とか自信とか、自分全然もってないんだなーと痛感。バブルからほんの2、30年で「日々の生活を丁寧に」てのが流行りになってる。時代の流れが早く、人々の変わりようが可笑しい。2016/02/23
なっつ
1
一気にダーっと読みました。生き様がかっこいい!働く女性特集だ!これが少し前に書かれたものだと知って、全然古臭くないな〜と感じた。これもまたしあわせのかたち。2019/05/04
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