内容説明
江戸日本橋の御茶漬屋女主人・お蝶は、悪事には拳を上げ、困っている者がいれば助けを惜しまない。周りからは「こらしめ屋お蝶」と呼ばれて慕われている。そんなお蝶の亭主・伊三郎は「お役目」だと言い残し、姿を消した。時々届く花だけが無事の報せ。いとしい人の帰りを待ちわびながら、今日もお蝶は世話焼きに駆け回る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちご抹茶
11
話のストーリーがすべて先に解る読み本。懲らしめお蝶さん、曇りの日があっても心にお日さまをもって生活をしているのだと思えます。続きがあると読みたいです。2014/05/04
まみ〜
8
アンソロジー『なぞとき』で読んで面白かったので本編を読んでみようかと?5作収録の、連作短編集?元深川芸者のお蝶は、惚れた男・伊三郎とともに茶漬け屋を開こうとした矢先、伊三郎が突如として姿を消した?どうやらワケありの役目があるようで…?仕方なく一人で茶漬け屋を切り盛りするお蝶だが、持ち前のお節介気質で、常連客や近所の人の相談に乗り、時にはきついお灸を据えることも?ついたあだ名が「こらしめ屋」? うん、面白い?✨そしてちょいちょい泣かされました?これは続編出るといいなぁ?2018/07/21
カバン
7
婚約者を待ちながら茶漬け屋を守るお蝶さん。厳しいけど優しい人柄が、読んでいてほっこりさせてくれます。シリーズになってほしいです。2015/05/23
ふぅ
5
なぞとき時代小説傑作選で知ったお蝶、こらしめ屋と言っても人情にあつく、恋のキューピットでもある。他の登場人物もみんな良い人ばかり、私は沙鴎さんいいなぁ。とても面白いのにもう終わりなのかな?他のみなさんもレビューにあるように、続編が出たらいいのに。2019/04/08
ふみえ
3
テンポが良くて読みやすかった。「御役目」で居なくなってしまった婚約者の伊三郎さんは死んでいるのかと思った。お蝶さんを取り巻く人々も普通で○。ちょっとした会話が小気味良い。続編は出ないのか?2014/02/25
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