花とゆめコミックス 僕の棺で晩餐を

著者名：草川為【著】

白泉社（2015/05発売）

• ISBN：9784592191988

内容説明

───飢えているのは血だけじゃないんだね。街の爪弾き者・ロヴィサ、死を待つ牙折れの白い吸血鬼・アシュリー。巡り会った2人は、静かに孤独を溶かし合うが…。餌としての至福、太陽を捨てる決意…人と吸血鬼、いくつもの夜を越えて生きていく。連作読切集!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[蝶よ花You]

ガートルードのレシピの頃からずっと追いかけ続けていますが、甘美で淡く切ない話にとても長けた作者さんです。この作品には4つの話がオムニバス形式で載せられていますが、どれも成就しない想いばかり。でも、ただ暗いだけの話にしないのもBAD ENDで終わらせないのもこの方の成せる手腕。こういった話を読後感良く読ませるのはなかなかできない事かと思います。そして、女性の花開く瞬間・意を決する瞬間など、女性の「瞬間」を描くのも巧い作者さんでもあります。この作者さんの手腕が巧く詰め合わされた1冊になっていると思います。

2013/09/07

[あっちゃん]

結ばれることのない切ない恋の物語です。元人間だったからこそ今を生きる人間に惹かれるって感じなのかな。　同じジャンルだったり、関連かあったりして読み応えのある読み切り集でした。

2013/09/07

[ぐっち]

吸血鬼つながりの短編集。ちょっとだけエロくて、とてもせつない。私的には２編目の女子高生吸血鬼ちゃんと小説家のダメ男子が好きです。

2013/09/14

[まりもん]

レンタル。吸血鬼の話だったけれど、主人公が違うので各話楽しめる。

2013/10/26

[U]

表題作がとても好き。それ以外もほの暗くせつない、なんとなく昔の草川さんぽい作品たち。このなんともいえない空気が好きです。穏やかな哀しさとそれぞれの選択。あと情景と微細な表情がきれい。いつだって夜明けはうつくしい。

2013/09/06