花とゆめコミックス 中一プロブレム

著者名：マツモトトモ【著】

白泉社（2015/05発売）

• ISBN：9784592210016

内容説明

中学生になって男子の存在自体がイヤなイトだけど、園芸部のスミヨシ君だけは別。人形みたいに整った造作。伏せ目がちのアーモンドアイに長すぎる睫毛。指が滑りそうな白い肌。スミヨシ君はすてき。スミヨシ君はやさしい。スミヨシ君はおだやかで…。でも、そんなスミヨシ君がある日…!?　大人じゃないけど、子供じゃない。素直になれないけど、伝えたい。気になるけど、気付かれたくない。境界線で揺れる中学一年生の想いをオムニバス形式で描く、マツモトトモ待望の連作読切集登場！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[蝶よ花You]

なんでこの人の描く作品ってこんなに色っぽいんだろう。「色気」ってなんとなく「大人」に対して使う言葉のような気がしてしまうけれど、子供には子供の、中学生には中学生の、高校生には高校生の、大人には大人の、歳を積んだなら積んだなりの色気がある。そのそれぞれの醸し出す色気を巧く表現する作者さん。この方の作品は、私のマンガ歴史上1･2を争うトップ作品ですが、一つでもこの方の作品を読むともう中毒。他の作品も芋づる式に取り出して読み始めてしまう魔力(笑)があります。今回も例に漏れず...(笑)

2013/09/07

[どんぶり]

表紙がまず良いです。ちょい悪っぽい男の子と優等生っぽい女の子。透明感を感じさせる色合いも素敵です。内容も良かった！中学生という未熟な時期に男女を意識し始める過程を描いた作品。割と大人っぽくて淡々とした印象を受けたのですがその空気感がまた良かったり。中二っぽい男の子もいたのですが、「バカだな～ガキくさいな～」と感じさせない爽やかな雰囲気が良かったです。園芸部の可愛い男の子と男子が苦手な女の子の話が良かった♪「可愛いじゃねぇか♡」と謎のお姉さん気分で読んでました(笑)背伸びした女の子と軍人くんの話も良かった。

2014/04/12

[honoka]

読み逃してたわ。なんて素敵なショートストーリィたち。表題作は、男嫌いなヒロインが愛でていた綺麗な男子を「男」として意識させられる時（キス）を描く。「意識してもらいたくて 焦ったんだ」…く〜たまらない。小指のてつなぎの仲直りも良い。最後はライバルという名のニア？

2015/07/11

[あっちゃん]

なんていうか…甘酸っぺえええ！！こんな青春したかったあああ。色々な中学生の恋愛（同級生だったり年上だったりはたまた同性…だったり）が見られて得した気分でした。最後の話には戸惑ったけど(笑)　作者のあとがきは完璧ギャグ漫画で最後の最後に爆笑させて頂きました。

2013/09/13

[ハミング♪♪@LIVE ON LIVE]

全部、同じ登場人物かと思ったけど、色んな話が入っていた。「中一ってこんなんかぁ～？」と思うくらいな描写もあったが、今はこんな感じなんだろうか？好きな話は、イトちゃんとスミヨシ君の話。二人とも可愛かった。麗奈ちゃんが孔明の背中に書いた文字、良かった。自分の中高時代は、女子校だったので、こういうのはよくわからんが、若い男の先生に告白した後輩がおったという噂を聞いたときは、心底ビックリした。「まぁ、女子校だと、対象が先生か同性かになってもしょうがないよなぁ～」というのを思い出した。女子同士もなんか凄かった。

2015/11/25