内容説明
自他尊重のコミュニケーションであるアサーションは、自己表現を非主張的、攻撃的、アサーティヴに分けて、よりよいコミュニケーションをめざす。家族、職場、友人関係などでひろく有効な方法として取り入れられている。だが、アサーションを「上手な断り方」とか「イエスと言わせる方法」などと誤解する人もいる。そのような誤解はアサーションをただ技術としてとらえ、その意味をふかく理解していないところから生じる。アサーションは技術だけでなく、相手とどのような関係性をもつかという生き方の問題なのだ。日本にアサーションを導入・普及した著者が、入門編だけでなく「もう一歩深く知りたい」という読者に向けて書き下ろしたアサーションの意味と背景と歴史。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
44
図書館本。人間関係をスムーズにする対話法「アサーション」を取り上げた。同著者による『アサーショントレーニング』を読んでいれば充分かなと言う印象。★★★☆☆2019/02/14
アルカリオン
11
p127- 感情は自分が起こしているのであって、相手が起こさせているのではない。確かに感情は周りの出来事や相手の言動がきっかけとなって起こる。ただし、同じ出来事や人の言動に対して、誰もが同じ感情を持つとは限らない。乗っている電車が動かなくなったとき、怒る人もいれば、慌てる人、冷静に対応する人もいる。極端な場合は、同じ出来事に悲しむ人と喜ぶ人がいることもある。つまり、あることに対する感情は自分が起こしているのであって、非常に個別的だということである。2024/07/11
ふくみみ
10
平木先生の本は穏やかでわかりやすく、読みやすくて良い。アサーションの歴史など今までの著書の総括的なところもありつつ、アサーションとはなにか実例と共に理解しやすい内容。DESCL法は覚えたいがこうやって丁寧に会話、交渉をするコミュニケーションがあまりないのを実感する。2015/06/15
西嶋
9
「葛藤が起こったときは、どちらかの主張が無条件に通るわけではないことを心得る必要がある」との文にハッとさせられた。職場の上司からムチャぶりされた場合のアサーティブな交渉の方法について深く学んでみたいと思った。2015/08/13
tellme0112
8
今の自分にぴったりな本だった。すぐにうまく行くわけではないけど実践してみようと思う。我が家にある会話は、会話らしい会話じゃないやときづいた。命令でなく提案、子どもに選ばせる、は意識していたこれど。背景にある権利尊重の話、本当にそうだなと思う。この意識がないと、ハラスメント起こりやすい。職場にも使えるね~2017/02/06
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