内容説明
現代中国分析の決定版。「紅い皇帝・習近平」は逆賊の子としていじめられ、家畜とともに土間で寝起きした時代から、いかにのし上がったのか? 著者一流の筆致によって人物を描きながら、中国の腐敗と反腐敗の構造、今後の大国の行方を喝破する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中島直人
14
習近平を擁護する立場からの分析。人が違うと評価も正反対。でも、両説とも直近の政治状況を説明出来ており、それなりの説得力あり。逆に言うと、本当に中国の状況は伏魔殿、奇々怪界理解困難ということか。2015/11/22
北本 亜嵐
13
「チャイナ・セブン」中国共産党中央委員会・政治局常務委員会委員7人を指す。そのトップにいるのは習近平国家主席。彼はどんな人生を歩んできたのか?また、残り6人の人生にも触れた著書。丁寧にかつリアルに中国の現状を解説していて、とても読み易かった。今後、習近平主席は13億の民衆をどのように導くのか?「腐敗撲滅」「先富から共富への転換」は出来るのだろうか。問題がない限り、2022年までは現政権が続くと思われる。今後に注目したい。2015/11/05
ののまる
11
遠藤さんの分析は本当に、根本的なところから腑に落ちる。テレビや新聞による簡単な中国政治分析だと、見方を大きく誤ってしまう。補足的に最後に言及してある香港雨傘革命についての予測は、本当にその通りになってしまった。2014/12/20
スパイク
9
習近平とその父習仲勲の生い立ち、中国政治局常務委員(李克強、張徳江、愈正声、劉雲山、王岐山、張髙麗:2014年出版)の略歴、次期、次々期のチャイナ・セブン予想(胡春華、孫政才、趙楽際、汪洋、王滬寧、韓正、張春堅、劉奇葆、李源潮、周強)など。習近平がどのように党書記にまで登りつめたのかに焦点を当てたせいか、習近平寄りの視点になっているように思える。今後、曽慶紅が政局の鍵を握るのか。個人的に日本にとっては習近平政権であることは都合がいいと思っている。2017/02/06
BLACK無糖好き
9
中国共産党中央委員会政治局常務委員会委員の7名の生い立ちから党内での経歴、江沢民、胡錦濤らとの関係が描かれる。中心は習近平と李克強。アメリカの金融監査機構の報告書では、2011年以前の11年間で中国の党幹部の腐敗による海外不正流出額は3.79兆ドル(約400兆円)であるという。習近平が腐敗撲滅を目指すに至る経緯と覚悟のほども見えてくる。腐敗撲滅の陣頭指揮を担う王岐山は子どもがなく妻とは不仲で別居状態、凄まじい勢いで「虎狩り」をしようと、親族が返り血を浴びることをあまり心配しなくていいらしい(^^;;2015/09/12
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