ちくま新書<br> 商店街再生の罠 ─―売りたいモノから、顧客がしたいコトへ

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ちくま新書
商店街再生の罠 ─―売りたいモノから、顧客がしたいコトへ

  • 著者名:久繁哲之介【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 筑摩書房(2015/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480067296

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内容説明

「大型店に客を奪われた」というのは、幻想である。商店街衰退の本当の理由は、「成功例」を模倣する公務員と、意欲の低い商店主にあった。レトロ商店街、キャラクター商店街、B級グルメ商店街、シェア起業、スローフード、民間図書館など数々の事例から、商店街衰退を引き起こす「罠」を見つけ出し、再生へのヒントを提示する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kishikan

24
まず、「こうしたら必ず成功する」といううたい文句のKnow How本と言われる本やこの手の本(事例が多く紹介されている本)については、その通りやれば成功すると考えるのは、もうやめよう。でなきゃ、日本中みん成功者ばっかりになってしまうじゃないか。大事なのは、先人達に何を学ぶのか、とか自分たちがのその事例をどのように考え、どう行動していくのか、ということで、その点からみるとこの本は刺激的な内容になっている。世の商店経営者の皆さんや商店街振興の支援者の皆さんに是非読んでもらいたい本。2015/02/02

壱萬弐仟縁

18
衰退の本質。「商店街支援者と商店主の多くに、意欲と能力が欠けている」こと(011頁)。まちおこしの成否の数量評価は、「過去の衰退していた時期との比較」(025頁)。「人より自動車を優先する商店街は必ず衰退する」(036頁)。「データ絶対主義の弊害」(094頁)。データ還元主義なのだろう。評者はデータ、データは研究のための研究に思う。データの秀逸な分析の後が地域にどう還元されるのか、そして、どう住民がアクションを起こすのか。この事後評価がポイントだろう。公務員が地元で消費して税金を還元しないと(127頁)。2013/09/21

苦虫

8
びっみょー!この本びっみょー!卒論主題は商店街だったが本当ヒドイ。参考文献を見る限り先行研究に対する敬意がないし、感情論に基づいてばかりで「聞き取り調査」「実際に歩いた」もどれも恐らく自分の都合のいいもので裏付けとして曖昧。知識も金も技術もない若者ばかりに起業を勧めるのは過剰な若者期待。あと、公務員が外食したところで向かうのはチェーン店では?公務員ばかりが商店街を作ると思っていたら大間違いだ。鳥取境港の事例は面白かったが、これから鬼太郎を知らない世代が増える中、いつまでもつのか気になる。2013/12/20

おせきはん

7
利用者を意識せずに成功事例の真似をしても商店街を再生できないことが事例に基づき解説されています。まちおこしだけでは、来る人は増えても、商店街で買い物、飲食をする人が増えないことがあるので、商店街活性化と混同しないよう注意しないといけませんね。地域経済循環率を高める視点、地域コミュニティを育成する視点は重要だと思いました。2018/02/22

Moriya Mononobeno

7
大変興味深く読んだ。「販売者が売りたいモノ」から「顧客がしたいコト」への発想の転換は新しいと思った。ただ、自分が住んでいる少子高齢化が進む過疎地域の商店街がこれで再生するとは思われない。ある程度の人口のあるところでないと商店街再生の実現は難しいのではないか?商店主と自治体の公務員だけでは越えられないハードルがある。2013/12/03

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