内容説明
「やさしくしてください。わたし、初めてですから…」 喫茶店でアルバイトする20歳の女子大生・由奈を隠れ家に連れ込んだ四十路(よそじ)男の神倉は、彼女が処女だと知って動転。妻もいる中年男が、由奈の純潔を散らしていいのか? 畏怖とも恐怖ともつかぬ罪悪感と共に彼女の体を責め苛(さいな)む神倉は、しかし絶対に最後の一線は越えられない……。性愛ロマンの第一人者が描く、男と少女の行き着く果てとは!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Thinline
4
喫茶店客の40男にその喫茶店でバイトしている20才の美人女子大生が好意を抱く僥倖などまずあり得ないでしょうが、フィクションとしての夢と希望なので良しとして、ストーリー的にも本著者の作品群の中では良作と言えるのでは無いだろうか?と思いました。2025/04/06
bitotakeshi
0
オッサンの妄想全開という感じだった。作中に二十歳の女の子が出てくるのだが、いちいち言動が古臭い。若い娘と接点のないオッサンが頑張って書いたんだろうなと考えると胸に来た。2014/04/26
スー
0
処女でなくなったからといって何も変わらなかった女と処女を奪ってしまったことでこの恋にしがみつきたくなってしまった男。日常に関する描写がかなり薄くて石油ストーブの部屋でずっとすけべしているような印象です。初々しいヒロインとの関係は未来のない不倫というのもあってか、セックス三昧の誰もがうらやむような展開にもかかわらずなんか心が寒々するような中年男の心の荒廃が伝わってきます。2024/01/17