内容説明
日本国民総帯刀の世、剣の強さが序列を決める七星学園。特殊な結界に包まれたこの学園内で適用される特殊なルールは――9回までならどんな死に方をしても生き返ること。序列最底辺をさまよう主人公・久慈宮薙人は、とある事情から入学以来一度も刀を抜かず逃げ続け、デス0のまま生き続けていた。そんな彼の前に、一緒に戦ってほしいという弐等生の美少女・黒ヶ瀬七緒が現れる。化け物の血肉と骨で作られた特殊武器・百獣殺のひとつを持ち、学年トップ10に数えられる剣士である彼女の背中には、なぜか「デス9」が刻まれていた。デス0の少年と、デス9の少女――ふたりの出会いと剣が、運命を斬り開く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KUWAGATA
5
学園ラブコメでデビューして成功した作家が、次作に異能モノを持ってきて成功させるのは難しい、その典型のような作品。前作から続く独特のユーモアに、新しい異能バトルの要素を加味し、物語としては決して悪くないのに、物語そのもの、タイトル、イラスト、そのすべてがなんだかちぐはぐで、一読して商業的に厳しいなあと感じさせられました。やはりこの作者には、デビュー作のような作品を書いて欲しい。そして出来うるならば、このレーベルを飛び出して、もっと育ててくれるところで書いて欲しい。このまま埋もれさせるのは惜しい才能です。2015/07/05
nawade
4
★★★★☆ 剣の強さが序列を決める七星学園。9回までなら死んでも復活できるというルールの中、刀を抜かずに逃げ切ることでデス0を維持していた序列最底辺の凪人の前に学園トップ10の剣士の七緒が現れたことにより反逆の旗が上がる。学園バトル物としての正統的な面白さを追求しながらも、すっとぼけた性格の割に容赦無い七緒、開き直ったヤンデレっぽさが冴える小蒔、一本筋が通った主人公と前作とは別ジャンルに挑みながらもキャラクターの面白さという最大の強みは残した作者らしい作品に仕上がっている。富士見臭が強い一迅社異端の作品。2015/04/19
T.Y.
3
生徒達が剣で競い合い、死んでも生き返る七星学園にて、久慈宮薙人はある事情から剣を抜かず、脱げ回る日々を過ごしていた。彼の前に、上位生徒「十勇星」の一人にしてこの学園に戦いを挑むという少女・黒ヶ瀬七緒が現れる…。序盤に主人公の過去を明かしながらその後もまだまだ出てくる数々の真相、前半から後半まで見せ場の多いバトルと密度が高いが、それを上手く形にしている辺り手腕を感じる。ただ異能バトル設定の説明手順には違和感も、慣れの問題かな。そして昭和的風景と懐かしのお菓子玩具描写の巧みさ。持ち味が活きているのかどうか。2015/04/26
takave
2
七緒先輩は可愛い。けどもっとらぶらぶしてもいいのよ?2015/04/30
からから
1
うーん、展開詰め込みすぎじゃないかな。嫌いじゃない系統の話だけどどうもうまく乗っていけない。もう少し出し方とかを気にして欲しいところです。2015/11/10
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