ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 忘れゆく男

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ハヤカワ・ミステリ文庫
忘れゆく男

  • ISBN:9784151805523

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内容説明

ここはどこだ、なぜ自分は家ではなくここにいる? 重度の認知症のケアをする施設に入ったトーモッド。孤独な彼のもとを元刑事フィンが訪れる。フィンはトーモッドの娘の元恋人だった。その頃、泥炭地からは身元不明の遺体が発見されていた。被害者はトーモッドの血縁関係者だという。フィンは事件を調べ始めるが、明らかになったのは、家族も知らないトーモッドの秘密だった……忘れゆく男の記憶と想いをめぐるミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あっちゃん

31
前作を読んでないので主人公の背景は推測しながらだったけど充分楽しめた!というのも、探偵役の主人公も良いけど、忘れゆく男の過去が波瀾万丈で面白い!おじいちゃんの奥さん冷たいなぁと思ったけど、自分も年寄りだし、おじいちゃんの愛を感じて無かったのかもね(^o^;)それにしても主人公、認知症の扱いがプロ級だな(笑)じっくり噛み締めて読了!2016/09/16

のぶ

31
舞台はスコットランド。この本の冒頭にある登場人物表には、7人の記載しかないのに、人物関係がわかり辛い。主人公は二人、認知症の介護施設に住む老人と、昔に行方不明になった男性が発見されそれを調べる元刑事。この元刑事が老人の娘の元恋人。この二人の関係だけでややこしい。加えて章ごとに語り部が入れ替わるので、それが現在の状況と老人の若い頃と理解できたのは、物語の半分近くが過ぎていた。英国ミステリー特有の堅苦しさはないものの、前述の理由でストーリーにあまり没頭できず。2015/08/22

熊猫

12
重度の認知症である男は殺人を犯したのか。そして殺されたのは誰なのか。 一人の男の過去を幾たりもの人々の言葉が浮かび上がらせていく。 静かに語られる島の風景と相まって重く、暗く。そして辛く。 こういうミステリ、たまらなく好きだ。 前作より物語もその語り口もよくなっていると思う。三部作ということなので次作に期待してしまう。 2015/11/06

ハゲ郎

9
みんなの評価が高いのだけれども、残念ながら私にはさっぱり解らん!どこがええのか?半分まで我慢して読んだけれど・・・。暗いし魅力的な人が誰一人居ない!認知症の人の扱い方が飛び抜けて良いフィンの認知症に関する所だけは高く評価するけれど。2017/02/09

ホワホワ

8
ブラックハウスに続き読了。本作は表紙絵も邦題も内容と合っていて安心しました(^-^)前作はクックの記憶シリーズを彷彿させる良作でしたが、今作は全盛期?のゴダード!次作品で完結らしいですね。楽しみです!2016/01/26

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