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内容説明
時は大正。優秀な成績で消防学校を卒業した松岡仁が希望した配属先は、超個性派ぞろいの消防署だった。新人火消しとして日々奮闘する松岡だが、麗しきマドンナ登場で、心は千々に乱れ・・・。
舞台は現代から過去へ、そしてまた現代へ。超絶技巧派作家・草間さかえが3年をかけて執筆した、大正ロマンあふれる火消しと恋の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
158
大正時代の消防官をテーマにしたところが貴重だし、草間さんらしくて良かった。服装や建物、日常の中の小道具などレトロ好きにはたまらん。でも物語はというとどっちつかずな点が否めない。仁の父がなぜあのようなことになったのかが描かれないままなので、想像するしかないんだけどなんかもったいない。伊勢とのつながりも何かが足りないと思うのは、続刊があるように思わせられる描き方だからなのかも。ただ登場する人物像は、いつもながらの草間さんワールドの住人達に近い感じで親近感を覚えた。実際に続編が出るといいのになぁ。2014/01/05
ちゃりんこママ
62
「災厄のてびき」の次に、この作品を読んだので、どんだけ火事が好き?かと思った。コッチはBLでなく、作者さんの「精神の健康を保つ為に画面を占める男が8割程度」登場する火消し漫画。火災に非常に興味を持つ高校生の曾々祖父・松岡久が東京大震災の直前に消防士になって活躍する。火が怖いのに消防士になった理由が何とも痛ましい。ヒューマンな近時代物。取材のご苦労が偲ばれます。2014/09/11
とも*
37
現代の子の話とその子がひーひーじいさんの日記を語る話で火が嫌いな智宏と遠縁だった級友のイセカツの学校での放火犯を捕まえる話も昔のじーさん達の出会いからの出来事の話も楽しく読めた。 ボーナストラックの求婚して玉砕の話に笑ってしまった。 昔の話も現代の話もアジある人物達だったのでもっと読んで見たかったな。2013/07/27
1039kuri
32
署員の殆どが代々の火消しだなんて、かっこいい消防署。 威勢が良くて、いなせなお兄さんたち。 そして、今だからこそ、なんだろうけど、関東大震災の描写がとても怖かった。
どんぶり
32
火消しの人達の話。同じ火消し作品の「緋の纏」と比べると、火消しのことは深く語られていません。が、こちらの作品は火消しの人達の人間模様がメインのようです(^^)比べてしまいましたが、時代が違いますしね。草間さんのさらっと描かれているのに格好いい男子が好きです。2013/04/23