内容説明
最強最悪な容疑者――捜査の裏を知り尽くした元エリート警察官僚！！ 殺意の矛先は犬や猫、そして人間へ――。小さな地方都市を震撼させる事件の容疑者は、県警本部長も務めた元警察官僚・最上倉太朗！ “共感覚”美少女探偵・音宮美夜は妙な出会い方をした高校生・城之内愛澄とともに捜査を開始する。だが最上は「私は音宮くんを殺したい」と宣戦布告！ 狙われた探偵は、裏を知り尽くした男を追い詰められるか？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ＠2019.11.2～一時休止
44
美夜その２。前作の事を考えればもっと早く判ってたんじゃないのという疑問があるが面白かった。次作への伏線っぽい最後だったけど次作はある？2014/07/24
nyanco
23
共感覚美少女探偵・音宮美夜シリーズ第二弾。デビュー作に続いて早いペースで記憶が鮮明なうちにシリーズを読めるのが嬉しい。猟奇的犯罪者・チャイルドは誰！？真犯人はコイツだろう…と序盤に想像はついたが辿り着くまでの経過と動機が面白かった。ルナティック・ネタはややくどいが津希子のおじい様と愛澄の祖母、サブキャラクターの愛の形の違いが対照的で、物語を面白くしている。ラストの見事さが凄い！！次作では美夜の過去が語られるのか…、楽しみです。これからが更に期待の作家さんです。続→2010/09/01
ブランドのアーメン
13
前回シリーズがホワイダニットを主眼に置きミスリードにより巧みにフーダニットにも導きかれるという構成に対し、今回はハウダニットを主眼にさてという展開。救いがないような内容ですが、さすがにメフィスト賞を受賞したシリーズ。期待を裏切らず。早く続編を!!2015/03/15
きゅーま
12
共感覚美少女探偵音宮シリーズ第2弾。表紙イラストが綺麗だけどインパクトがあって好きです。特定の助手を持たない探偵ものというのも若干珍しいでしょうか。今回は元気で活発な感じの女子高生愛澄ちゃんがワトソン役でした。登場人物みんな大体ぶっとんでるんですけど、なんだか憎めなくて切ない…痴漢変態ストーカー甲橋くん以外は。なかなかバカミスでよろしかったです。次回作にも期待！出来れば素敵な男性キャラ求む！2011/09/05
sipey
11
久しぶりの美夜シリーズ。本作の登場人物は自分勝手な考えで暴走するタイプばかりでほぼ全員嫌いでした（笑）。「音が見える」という特性はミステリに上手く使えそうですが、殺意なども見えてしまう分、読者を上手く欺きながら展開していく難しさを感じました。2015/06/04
