羽生と渡辺 -新・対局日誌傑作選-

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羽生と渡辺 -新・対局日誌傑作選-

  • 著者名:河口俊彦
  • 価格 ¥1,355(本体¥1,232)
  • マイナビ出版(2015/05発売)
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  • ISBN:9784839954734

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内容説明

「十月のある夜、私は順位戦を戦っていて秒読みに追われていた。といっても頭に血が上っていたわけではない。負けとあきらめているので、妙に醒めていた。深夜、午前零時を過ぎると、大広間のあちこちで戦いが終り、感想戦が聞えてくる―。」(新・対局日誌第1回冒頭部)

プロ棋士たちが織りなすドラマを、将棋界内部から見続け、描き続けた河口俊彦八段は2015年1月30日、78歳で亡くなりました。本書は河口八段が遺した「新・対局日誌」から選りすぐりの記事を集めた傑作選で、「新・対局日誌」がスタートした羽生七冠誕生前夜から、渡辺明二冠デビューまでの期間を扱っています。

羽生七冠達成当時の将棋会館の様子・森内、佐藤、丸山ら、羽生を追う若手・衰えを見せない中原の妙手、米長の会心譜・村山との別れ・順位戦で奮闘するベテランたち・変貌する森下将棋・郷田、一手トン死のドラマ・渡辺がデビュー戦で見せた才気

将棋界の名場面を、その現場に立ち会い明瞭な筆致で伝えた河口老師の文章で追体験してください。

※本書は日本将棋連盟発行の「将棋世界」平成7年1月号~平成12年12月号で連載された「新・対局日誌」から一部を抜粋して再編集したものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハルトライ

1
「藤井フィーバー&羽生永世七冠」という大ニュースで将棋が賑わった今読むのにオススメの一冊。みんな書いていることだけれども、羽生七冠王が誕生した、当時の将棋と社会の空気が伝わってくる、この本だからこその味わい深さがある。河口俊彦氏に2016年、2017年と激震が走り続けた将棋界をぜひ書いてほしかった気もする。あえて言えば、「羽生と渡辺」というタイトルだけがひたすら、おかしい一冊なのだけど。2017/12/09

Hitoshi Hirata

0
藤井聡太四段フィーバーに沸く今、久しぶりに再読してみた。 河口先生がご存命なら藤井四段のことをどう書かれるんだろう。 「仮にもプロ棋士がこれだけバタバタ負けるのは情けない。とは言いつつも私もまったく勝てる気はしない」 なんてことをボヤかれるんだろうか(笑)2017/06/27

ぼいど

0
河口先生追悼読書第3弾^^;羽生7冠が誕生した頃の将棋界の様子がわかるって意味では、その頃は「指す専(そんな言葉あるんかな)」でプロ棋界については新聞で棋譜や観戦記をみる位だった私にとってはとても興味深い話でした。 一方でタイトルの割には渡辺さんについての記載は少ないよね。まぁ「デビューまで」って書いてあるからしょーがないんだけどさ、タイトルでここまでどーんと出したにしちゃあ……って^^;2015/06/19

daichan

0
奨励会時分、リアルタイムで読んだ部分を覚えている自分にびっくりした。 しかし、「諸君、脱帽したまえ」のあとに「とまで言うことはできない」と続いていたのは、覚えていなかったよ。2015/05/01

check mate

0
羽生七冠誕生前夜から渡辺四段誕生直後まで。様々な棋士が活写される中、羽生さんや渡辺さんの為人はほとんど描かれない。にもかかわらず、だらこそ、両者の将棋界における像がレリーフ的に浮かび上がる。2015/04/12

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