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内容説明
イラク、アフガニスタンでの悲惨な戦争を経て、アメリカは世界に対して背を向けつつある。オバマのみならず共和党までもが弱気な外交政策を掲げる中、アメリカは孤立主義に陥っている。世界の平和を無秩序から守るためには、アメリカはどのような態度で外交に望めばいいのだろうか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
26
米国の覇権力が減退している。その分を日本が担うことになるのか? 軍事的に補完するのは平和憲法からするといただけない。「もう放っておいてほしい」がアメリカ人の心情だ(20頁~)。「よその国のことには口出しすべきではない」(29頁~)。「自由民主主義」という幻想の終わり(52頁~):グローバル化は開発速度を速めたが、脱落も加速させた。モラル、精神面での脱落。イラク侵攻はなぜ泥沼化したのか(63頁~):12年前、高校講師をしていた際、開発教育を世界史で扱った経緯がある。2015/08/04
人生ゴルディアス
7
イラクでもアフガンでも、アメリカというのはお節介で独善的で、ひたすら自ら現地に敵を作り続けている(そもそもタリバンに金と武器を与えていたのはどこの国だった?)……だから、いい加減国に帰って、壊れた道路を直すのだ。でも、本当にそれでいいのか? という本書。アメリカが常に監視の目を光らせていないと中国やロシアをはじめとした無法者が暴れだし、現にクリミアやシリアではひどいことになっている。安倍政権が軍事色を強く出してきているのは、この本的な危機感を抱いているからなのかな、とは思った。2015/04/29
向う岸
6
「警察官は誰もが夢見る仕事ではないかもしれない。だが警察官のいない地域に住みたい人などいるだろうか」要約するとアメリカが世界の警察を辞めればならず者国家が増長し世界の平和は守られない、という内容。データを吟味し冷静な分析をしているというよりは、これほど自分たちが頑張っているのに感謝されない、報われないという極めて現代的な不満と、アメリカが覇権国家の座から降ろされてしまう恐怖を著していると感じた。作者の警告も虚しく、アメリカ国民は自国第一主義を掲げるトランプを大統領に選んだというのは何とも皮肉な話だ。2017/02/18
だろん
6
米国の撤退を標榜させる、米国内や世界に蔓延する米国の「衰退論」への反論。パックス・アメリカーナによる世界秩序に代わってパックスチャイナがいいのかパックスロシアーナがいいのか、はたまたパックスイランがいいのか…どれもノーサンキューw とにかく我国のメディアも国民も、米国が内向き志向になって喜ぶ国のこと今一度、よく自覚せんとね。尚、第8章の欧州の未来を述べたシュミレーションの部分は、VWの偽装テスト問題にシリア難民と、EUの盟主ドイツの雲行きが著しく怪しくなってきた現状を目の当たりにし、とても興味深かった。2015/10/30
河童
5
今まで大国の衰退を扱った書物を読んできましたが、この本はそれらとは違い、それでもアメリカはしたたかに第一国としての地位を維持するという主張。そのアメリカが世界の警察の任務を降りるとなると、どうなるか?「割れ窓理論」を最後の章で展開して、無秩序な世界になっていくことを憂慮してます。イラク戦争やアフガン戦争、海外でアメリカが行使した力をすべて正当化しているように書いているのはいただけないとしても、これからの世界がアメリカの撤退で無秩序化するというのは、確かにそうかも、と思わせました。2015/09/09
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