6度目の大絶滅

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6度目の大絶滅

  • ISBN:9784140816707

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内容説明

私たちは、いま、
“6度目の大絶滅”の只中にいる!

地球ではこれまで5度の大量絶滅が起きている。
隕石衝突、火山活動、氷河期到来など、いずれも突然の大規模な自然災害で多くの種が消滅した。
そして現在、サンゴ類の1/3、淡水産貝類の1/3、サメやエイの1/3、哺乳類の1/4、爬虫類の1/5、鳥類の1/6、植物の1/2がこの世から姿を消そうとしている。恐竜時代には1000年に1種だった絶滅が、いま、毎年推定4万種のペースで人知れず進行しているのだ。このままでは、2050年には種の半分が消えてしまうかもしれない。世界各地でいったい何が起きているのか? そして原因は何なのか?
絶滅の最前線で、歯止めをかけようとする研究者たちの時間との闘いが熱く繰り広げられている。
『ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー』2014年ベストブック10冊に選ばれた話題作。福岡伸一氏推薦。

[内容]
第1章 パナマの黄金のカエル
第2章 マストドンの臼歯
第3章 最初にペンギンと呼ばれた鳥
第4章 古代海洋の覇者
第5章 人新世へようこそ
第6章 われらをめぐる海
第7章 海洋の酸性化
第8章 アンデス山脈の樹林帯
第9章 乾燥地の島
第10章 新パンゲア大陸
第11章 サイの超音波診断
第12章 狂気の遺伝子
第13章 羽をもつもの

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

38
今日、現在で世界の人口は約73億人です。大航海時代以降、人の移動それに伴う各種生物(病原菌等含む)の移動が頻繁になり、それまではゆるやかだった種の絶滅、生態系崩壊が加速しているとのことです。人類は実際生物だけでなく原住民等も滅ぼしています。その主要因が人類の激増による自然破壊・乱獲および化石燃料使用の増大です。本書は人類に対する警鐘の書です。地球および人類が生き延びるためには、個々の国が自らの利害を主張するのではなく、地球・世界レベルで考える世界連邦が必要ではないでしょうか?2015/08/17

スパイク

22
ペルーの黄金のカエルとの出逢いからアイスランドへ、夜のグレートバリアーリーフの海へ、失望を目の当たりにする旅は愉快ではないだろうけれど、それは絶望ではない。まだ可能性は残っているってことですか。(このように世界を旅すること自体には羨ましさすら感じる。)まっ、実際のフィールドワークで6度目の大絶滅の進行を目撃しているのだから現実なんでしょう。ネアンデルタール人と現生人類とのあいだに遺伝子(DNA)の違いがあるとすれば、それは『狂気』のようなものであるのではないか、なんて面白い発想は大好きです。私も知りたい。2015/07/17

ばんだねいっぺい

18
うーん。未来はガンダムかマッドマックスか。なるようにしかならないけど、恐ろしいわ。2015/11/23

いずむ

16
絶滅や自然という言葉に、青く澄んだ海や鬱蒼とした熱帯雨林ばかりを思い浮かべている不自然な自分。どうして、絶滅や終焉という言葉に、巨大隕石の衝突とか地殻変動とか、そんなある意味で壮大な妄想を抱いていたんだろう。本当の絶滅は、"自然保護"や"エコ"という思想の裏側にある自然破壊によって、自覚的かつ自主的に、今まさに引き起こされているのに。自分が棲む街ですら、或いは何者かを滅ぼして拓かれた土地なのに。「Xデイ」なんて都合の良いドラマは存在しない。ここにあるのは「6度目の大絶滅」と書いて「にんげん」と読む現実だ。2015/09/21

kan

15
何十年も前からそうだろうと思われてきた事が、やはりその通りなんだと、いくつかの証拠を挙げながら提示される。人新世における生命の大絶滅に歯止めをかけることが出来るのかどうか、人類に課せられた宿題は非常に重く、難しい。希望的観測で物を言うのは簡単だが、それまでにタイムアップとなるのではないかと、自然の摂理を知れば知るほど不安になる。2015/08/02

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