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内容説明
漫画史に傑出する長編作品『ジョジョの奇妙な冒険』。抒情的かつ異風的であるこの芸術作品を、四半世紀にわたって描きつづける創造力の源泉はどこにあるのか? 技法を精緻に分析し、作品を漫画の歴史のなかに位置づけ、理論にもとづいて荒木飛呂彦の作風と物語の独創性を読み解く。ファン待望の漫画評論!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
53
時々面白いところもあるのだけどほとんど大部分は無理矢理というか強引というか無茶な話だと思った。2015/08/29
トラシショウ。
28
帯によれば「世界に冠たる芸術漫画家の初の本格評論」、らしい。著者の加藤は映画研究者、批評家であり、映画、絵画、音楽、漫画に対する「明晰かつ論理的で各ジャンルへのしなやかな愛情溢れる」評論を得意とする作者、らしいが、残念ながらこれらカバーに書かれた様な内容は本書には皆無、絶無である。まずもって批評家、評論家を名乗りそれなりの経歴の持ち主な割に恐ろしく文章力がない。「低い」ではなく「無い」。評論としても批評としても甚だ完成度が低く、こんなものを本格評論等と言われても正直迷惑なだけだ(以下コメ欄に余談)。2016/06/01
nbhd
22
これはこれは、大変な「トンデモ本」だなぁという印象。ジョジョ愛が極まりすぎて、作品との距離がとれておらず、文体も内容もしっくりこない荒木飛呂彦論、っていうかほぼジョジョ。方法論が提示されないまま、あっちゃこっちゃを行ったり来たり、そして猛烈に迫る「詳細は後述する」の嵐。独りよがりだ、意味わかんねぇよ、などの非難したい気持ちは抑えて、本書が醸す微弱過ぎる重力に寛容であるのも人間賛歌を尊ぶジョジョラーのつとめかと…。2014/11/30
梟をめぐる読書
15
『ジョジョの奇妙な冒険』における各部の「奇妙な」断絶(とりわけパート4以降)を越えて、緻密な表象分析からその全体に伏流する隠された主題系を明らかにする。『ジョジョ』という作品の本質にかなり踏み込んだ力作評論。とりわけその特異な身体表象/齣割りの表現から『ジョジョ』全体のマニエリスム的傾向を析出しそれを作品そのものの主題群と連携させるあたりの手際は見事。所謂ジョジョの「覚悟」だとか「擬音」だとか「ジョジョ立ち」だとか、そのようなありきたりな角度からの考察はいっさい行われていない。ファンとしては待望の一冊。2014/01/10
やんも
13
うーん、これは困ったな。荒木ファンが推敲を重ねず、情熱のまま書きなぐっちゃいました、という内容なので、読んでいても今一つうなづけない。もう少し内容を整理して読み易くしたほうがよいかと。担当編集者さん、なんとかならなかったのですか ?2016/08/23