内容説明
「かけがえのないひとを殺した、ジョン・レノンが死んだあの日に…」その言葉とともに渡された小説の原稿が、私を過去へと引き戻す。80年11月、大学自治会長の森山が猟奇的に殺され、工学部4年の矢部たちが事件を調べ始めた矢先、また一つ死体が発見される――当時の事件をなぞる小説の意外な結末と、17年後の衝撃の真実とは? 追憶の青春群像推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
23
1980年12月、ジョン・レノンが殺された。その出来事と紐付けされているみんなの記憶ってどんなもんなんやろね?「さよならの殺人1980」は橘正美(ペンネーム)が書いた推理小説的なもの。これは実際にあった事件がベースとなっており、作中に登場する実在キャラ・矢部達郎(当時大学生、現在は推理作家)に手渡される。正美が事件とどう関わっているのか?小説と事実と異なっている部分の真相は?大体の部分はラストの種明かしで分かるんやけど、何か読み取れていない部分、見逃した部分がありそうで、何度もページを遡ってしもた(苦笑)2019/04/23
みきっち
0
ビートルズ聞きたくなるなー。というか聞きながら読んでしまった。1980年といえばまだ幼い頃なので、当時のことは (音楽を聴いても音楽と社会が私の中でリンクはしないという意味で) 実感もってわかる訳じゃないけど。自分よりもちょっと上の年代の学生の生活とか垣間見るというのが面白かった。ちょうど自分が理系学生だったせいもあると思う。ちなみに、作中作に関する謎解きは全然わからず最終章を読んでしまった。2012/07/14
ひより
0
1997年、とある集まりに参加した主人公が、お開きの跡に参加していた女性に声をかけられる。 そして、自分は人を殺した、ジョン・レノンが死んだ日に。 その前後の話が書いてある原稿を読んでくれと頼む・・・ うーん、共感できるところもなく、いまいちだった。 ★2.52021/03/07
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