内容説明
放任主義のアザラシの子育て、ついに育児を思い出したチンパンジー。250種もの動物と暮らした旭山動物園前園長が綴る親子の物語。
動物園での36年間、小菅さんがもっとも心血を注いだのは、動物たちの命をつなぐこと。出産と子育てです。決して甘くない子育ての中に、たくさんの知恵とヒントが詰まっています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七月せら
4
子育てのやり方は種の数だけある。そして、本来の自然環境とは違う動物園での子育てはとても難しい。でもだからこそ、動物園での子育てを通してその種の本来の姿が見えてくることがある。微笑ましいエピソードの裏には、飼育員の方々が知恵を振り絞った試行錯誤と、長い長い努力があります。シカの話、戦いで2番、3番になった雄はどうなるのかと長年の疑問でしたが、なるほど。。。2016/01/12
絵具巻
1
文京区立根津図書館で借りました。2018/12/25
さとうはな
1
良書。小菅先生の「動物は子を産んで子が育つ、それらができて『生きる』と言うこと」という信念が貫かれている。 オオカミはやっぱりカッコいいなぁ。 見習え、ホモサピエンスのオス! チンパンジーの飼育係の葛藤も凄かっただろうな。 子供に読ませたい。2018/03/03
150betty
1
(☆3)生き物を飼うことはそこそこ出来ても、子どもを産ませて増やすのは本当大変だよ。小さい頃から生き物に卵を産ませて増やす試みをしてた筆者には頭が下がる。僕には出来なかった。シロクマの子どもがオスに殺されかかったのを何とか助けたり、実はキリンが他の年上のメスから子育てを学んでないと子育てができなかったり、いろいろな動物の子育てに関する話が読める。2014/08/23
私的読書メモ3328
0
とても興味深く、面白く、引き込まれながら読みました。先に死んだパートナーに、まるで後追い自殺するかのように死んだオオカミの話が特にジンときました。2017/06/20