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内容説明
「クルマを売らないショールーム」に、アニメーションCM、スーパーマリオとのコラボ……。
これまでの「ベンツ流」を脱ぎ捨てた、日本発の「メルセデスな」戦略に、
日本中、いや、世界中から注目が集まっています。
その仕掛け人であり、メルセデス・ベンツを国内で展開する会社、
メルセデス・ベンツ日本を率いるのが、代表取締役社長の上野金太郎氏。
上野氏は、日本法人創設以来、歴代初となる日本人社長で、
入社当時30名ほどの組織からのいわば“たたき上げ”経営者。
その仕事哲学、経営観を、メルセデス・ベンツ日本の戦略と自身の経験をひもときながら、紹介する一冊となっています。
現状維持が精一杯、新しい市場が広がらない。
どんな業界にもありうる「壁」を突き破るために、ビジネスパーソンとしてどんな挑戦ができるか。
そのヒントとして、ご自身のビジネスに、人生に、ぜひお役立てください。
*目次より
●コンサバティブな常識を覆した「らしくない」CM戦略
●メルセデスは「成功した人の乗るクルマ」ではない
●日本的「仕事の背骨づくり」と、ダイムラー「一生に二度は会う」の教え
●新車発表会でビキニのコンパニオンが並んだワケ
●ビジネスに「数字のない物語」は存在しない
●小学生から届いたお便りに「書類」では返さない
●僅差の勝利は「まぐれ」、「圧倒的に」勝つためにどう考えるか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
40
築いた信頼に胡坐をかかず、「変化」を先取り提案。車というモノではなく、ライフスタイルという概念を売る志し。「子供への返信」もその一環ではなかろうか。PDCAの徹底と共に、失敗を糧としチャレンジさせる文化が土壌。リーダーが身体を張る姿勢も、社員が一歩踏み出す勇気となる。著者の哲学云々ではなく、熱意と実行力を肌で感じさせるスタイルが強みという印象。一方、唯一腹に落ちなかったのが「(新車発表会における)ビキニ」。唱える理論と必要性。現実の来訪者の認識や如何に・・・。2015/10/26
スプリント
10
ブランドにあぐらをかくのではなく ブランディングの新しい試みを次々とチャレンジする姿勢が 強固で信頼できるブランドイメージの維持につながるのだとわかった。2022/01/22
ぷに
4
「起承転結の起のプロセスをすっ飛ばしては、「承」の部分でも目標を実現するための''できる理由''を探すのではなく、手順に走ってしまう。」上に立つにあたって論理的思考も人としての情とやらの持ち備えのバランスって大事だなと痛感。2020/03/15
Kentaro
4
ダイジェスト版からの要約 「本当にクルマの販売はしないつもりなのか? それでどうやって予算が取れる?」。それでも2011年7月、予定どおり〈メルセデス・ベンツ コネクション〉はオープンしました。「コーヒーで儲ける必要はない。だけど赤字を出す必要もないぞ。」あらゆる方法でファンをつかみたい。朝の散歩ついでにカフェに立ち寄ってくれれば、やがてメルセデスは、その人のライフスタイルの一部になれる。結果は大成功でした。同様の施設は、〈メルセデス・ミー〉という名称で世界40か所で展開されることが決まっています。2018/04/20
M
3
学びは前半に集中していて、後半はサラッと読んでも良いかも。「何台なら売れるだろる、ではなく、何台売るかを目標にすべき」は正に営業という感じだけれど、そこにある意識の重要なポイントは「わざわざ手間とコストをかけて、日本仕様車を生産する必要はない」と本国に思われないようにすることと。 IT系もそうよね、日本原産の技術が少ない中、海外から魅力が少ないと思われれば終わり。外資が日本から撤退する、を喜んでたらいかんのよね。本当に。2017/01/22