内容説明
妻が娘に語っていた「あまのじゃく」の物語を聞いていた「私」は、自分の故郷に伝わっていた凄惨な「あまんじゃく」を思い出し…。前世の記憶と怨念が凄絶な惨事を引き起こす表題作など厳選の10編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょん
20
高橋克彦さん自薦短編集。何故か何回も何回も1話目読んで続きを読まなかった一冊。いざ読み進めてみたら、作者の故郷(?)の東北が舞台の話が多くて一気に引き込まれました。東北、まだ行ったことのない場所が多いので行ってみたい。そしてシリーズものが1話混ざっており…これもぜひ読んでみたい!いい出会いのある本でした✨2023/03/20
なぎ
11
民話や、伝記から作られた作品が多く見られました。浮世絵ものからホラー、怪奇小説、幅広いジャンルが掲載。著者の小説に向ける愛がつまった作品集だとおもいます。気味の悪い後味が残るものも多いですが、作品の世界観がそれぞれはっきりしているので、全体的にはスッキリした印象でした。著者の入門書でもあるし、愛蔵版のような気もします。ジャパニーズホラーが大好きですが、やっぱり日本の昔の話は冷たくじっとりとしていて、いいですね笑2017/03/25
ふみふむ
5
高橋氏のエキスが詰まっている。「ねじれた記憶」が恐ろしく切ない。「卒業写真」の曖昧な記憶の不思議さ、「紙の蜻蛉」のサプライズ、もよかった。2012/05/27
小心
5
遠野物語つながりで読んだ短篇集。作品ごと、冒頭に作者による解説が寄せられているけれど、ネタバレになるので途中から解説は読むのをやめた。予備知識無しで読んだほうが面白いものね。どれも引きこまれたけれど、特に私は「紙の蜻蛉」が面白かった。「星の塔」もロマンチックでいいわね。2012/03/24
しんちゃん
5
やはり、高橋克彦のホラーは怖かった。背筋がぞぞぞっとするのだ。それ以外のジャンルもすごく上手い。懐かしいシリーズの短編もある。高橋克彦といえば、多作でジャンルも幅広いことで有名だが、その高橋克彦がぎゅっと詰められた一冊になっている。2008/07/03
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