内容説明
貴族の娘・ハーミアと恋人ライサンダー。そしてハーミアが好きなディミートリアスと彼に恋するヘレナ。妖精に惚れ薬を誤用された4人の若者の運命は?幻想的な月夜の晩に妖精と人間が織りなす傑作喜劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
76
情熱的な恋と、人を惑わす森の神秘に包まれながら、少しずつ絶妙にずれていく事柄と心情を見事に喜劇に変えていく、シェイクスピアらしい悲喜劇。怒涛の押韻を日本語訳でも見事に展開してくれた河合さんの訳も感動的。全編に渡り、下にびっしりとト書きの如く注釈があるので、自分で舞台を組み立て、お芝居を作り上げるように、臨場感のある読み方ができるのもとても楽しい。他の訳や映画も併せてもっと掘り下げて知りたい、美しく蠱惑的な真夏の夜の泡沫の夢。2017/06/26
mizuki
45
恋をすると詩人になる⁉︎ とてもロマンチックな台詞にうっとりしてしまいました.(*´◡`*)♡ それとは反対に、妖精に惚れ薬を塗られてからの台詞は乱暴で耳を塞ぎたくなるようなものばかり。しかしテンポよく進み、妖精のファンタジーの世界や職人たちの会話にも違いがはっきり出ていて、それぞれの場面を楽しむことが出来ました♩いつか舞台も観たいです♡2018/06/29
sin
45
思いの外のハッピーエンド 恋の縺れはどこへやら 気づけば綺麗に整って 最後は喜悲劇 劇中劇 どちらの劇が現世の 身近のことと思いきや さても恋とは夢うつつ 一夜の夢に酔いました… (それにしても本文を読んでいる間、せりふが歌舞伎調に頭の中に響き渡って困りました。貴方はどうです?タカラヅカですかw)2014/08/22
♪みどりpiyopiyo♪
37
「その四度の昼はたちまち夜の闇に消え、四度の夜もたちまち夢と過ぎましょう」■この本の訳は、2012年「シェイクスピア祭」上演の朗読劇の脚本を元にしたそうです。押韻を全て日本語で表現し、詩を吟ずるような会話から 突如 散文の会話に切り替わる「現実に戻った感」の対比を際立たせたそうです。ラッパーが素に戻る瞬間みたい 笑。その辺りは、本で読むより お芝居で観た(聴いた)方が、より楽しめそうですね。(1600年。河合祥一郎訳、角川文庫、2013年)(→続2017/06/22
NAO
25
新訳で分かりやすく、でも、押韻のこともしっかり考えられていて、とても読みやすかった。ドタバタを尽くして、最後にきれいに丸く治める。シェイクスピアって、やっぱりほんとは喜劇向きだと思う。ただ、女性の立場からすると、ここまでタイターニアを馬鹿にしなくてもいいんじゃないの、とちょっと腹立たしくもある。(笑)2015/06/22
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