見えなくても、きこえなくても。

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見えなくても、きこえなくても。

  • 著者名:大平一枝【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 主婦と生活社(2015/04発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784391132328

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内容説明

「指先をはさんで、手話を伝え合う触手話は、ふたりの日常会話法である。五十二歳の梅木久代さんには、視力、聴力がない。言葉を覚える盛りの、乳児の時に聴力を失ったために、発声もうまくできない。その後、視力が三十二歳から低下しはじめ、四十代の後半で全盲になってしまった。つまり、見る・聞く・話すが不自由なのである。目の見えない彼女には、どんなに上手に健常者の好彦さんが手話をしても見えない。だから手をつないで、手話をする。彼女はつながれた手の動きから、相手の手話の意味を読み取るのだ」(プロローグより)。二歳で聴力を失い、四十代で失明。結婚、子育て、離婚、果ての自殺未遂…。絶望の淵に立たされたひとりの女性の愛と勇気、そして、光と音を持たない妻を支える夫との絆を描くノンフィクション。写真:安部まゆみ、主婦と生活社刊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

11
後書きに、相棒への謝辞があった。相棒とは写真担当の方。テキストと写真のバランスがとてもよかった。カメラマンとライターが異なるということは、カメラマンのとった写真はカメラマンの視点によるもの。もちろんその写真を選んだ著者の視点あるのだろうけど。見えない方の思いを見える人間に届けてくれる写真。見えない聞こえない妻の思いをすべて受け止めて、そして外界からの情報を受け取る側を傷つけないように配慮しながら伝える夫。双方の理念を支え合える力があるからこそ結ばれたお二人ですね。2019/01/28

こすもす

8
昨年、テレビで放送されて大ファンになったご夫婦。ご夫婦に関する本が出ていることを知り早速予約して読んでみました。苦労の多い人生だったろうにとびぬけて明るい久代さん、そして自分の信念を貫いて農業一筋に生きてきた好彦さんご夫婦の今までの経緯や大変だった結婚生活など、何が本当の「幸せ」かを考えさせられる内容でした。2016/02/10

ともさん

5
梅木好彦さん久代さんご夫婦の生き方に敬意を表する。2019/06/26

T

1
【Kindle Unlimited】 盲ろう、目と耳がどちらも機能しなくなったら、いったいどのくらいの絶望に襲われるのだろう? 字を読むことが趣味で知らない人と関わることが苦手な私からするとまったく想像がつかない世界を「触手話」を駆使して生きるご夫婦を尊敬します。 このお二人に関してはNHKに映像があるらしいのでそちらを探してみます。2016/11/23

石井は生きている

1
久代さんの人生もすごいけれど、それにもまして好彦さんの人生がすさまじかった。愛だね。2015/10/08

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