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内容説明
舞台は明治時代。一見親しげながら、笑顔で人の秘密領域に踏み込む男が、今日も警部の元に顔を出す。不可解な猟奇事件に挑む、彼は探偵「銀鼠」。奇妙なる探偵が、常軌を逸した看破で、事件を解決に、時にはさらなる迷宮へいざなう……。秘密の匂いを嗅ぎつけ、醜悪さに酔いしれる男。高口里純が描く、美しきデカダンス・ミステリー!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
35
奇人変人は好きですがちょび髭は嫌い。なんとも・・言い難い夢二の世界に迷い込んだ気分です2019/09/17
更紗蝦
10
『伯爵と呼ばれた男』のデカダンでミステリアスな雰囲気を引き継いでいる作品ですが、恋愛体質だった「伯爵」とは違い、「銀鼠」は恋愛感情を行動原理とはしないキャラクターです。(とはいえ、女性嫌いというわけではありません。) 独特なセリフ回しが、「明治時代の日本を舞台にした物語らしさ」を醸し出していて、夢野久作や江戸川乱歩系統の小説の世界観を彷彿とさせます。2015/11/03
ぐうぐう
9
時は明治、不可思議な事件、登場するは銀鼠、奇人なる探偵。銀鼠は事件を解決することを目的としない。そんなものに興味はない。「わたしの興味は常に 人の身の内にある残酷さにほかならないからだ」。やがて、その残酷さを、銀鼠自身が体現することとなる。探偵は事件を解決しない。探偵は謎を呼ぶ。なぜなら、探偵という存在自体が事件そのものなのだから。ミステリそのものなのだから。2015/04/26
てつ
6
奇人 確かに奇人2019/05/09
み~くま
4
偶然、久しぶりに出会った一冊。ゆるゆると味わいながら読みました。やっぱり好きだなぁ~(///∇//)2023/03/14