竹書房文庫<br> アメリカン・スナイパー クリス・カイルの伝説と真実

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竹書房文庫
アメリカン・スナイパー クリス・カイルの伝説と真実

  • ISBN:9784801903012

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内容説明

◎「どの射殺に関しても、後悔したことは一度もない。俺が後悔するのは、同僚がやられる前に殺せなかった連中のことだ」――クリス・カイル◎米軍史上最多、160人を狙撃――戦友には「伝説」と敬われ、敵からは「悪魔」と怖れられた、スナイパー。国家と家族、そして戦場を愛した、ひとりの男の真実の素顔に迫るドキュメント!◎米軍史上最高の狙撃手と言われたクリス・カイルの素顔に迫ったノンフィクション! 故人に近しい人々への取材を敢行し、映画化された原作では触れられていない、彼の死や葬儀の模様についても触れ、「伝説」と「真実」についてより深く迫る!◎アカデミー賞6部門ノミネート! 日米で大ヒットのクリント・イーストウッド監督、ブラッドリー・クーパー主演で映画化された『アメリカン・スナイパー』でも話題。◎2013年2月11日、巨大なアリーナ“カウボーイズ・スタジアム”にて一人の男の葬儀が行われ、多くの弔問客が集った。クリス・カイル、本名クリストファー・スコット・カイル。幼い頃から軍人を目指したカイルは、1999年米海軍に入隊。退役した09年まで特殊部隊〈ネイビー・シールズ〉に属した伝説のスナイパーだ。2003年に始まったイラク戦争には4回にわたって派遣、常人離れした狙撃の腕で、公式記録としては米軍史上最多の160人を射殺した。味方からは「伝説(レジェンド)」、敵からは「悪魔」と呼ばれたその素顔とは――。本書は、生前の故人を始め、妻や友人らへの取材を通し、クリス・カイルというひとりの男の「伝説」と「真実」に迫ったものである。◎クリス・カイル CHRIS KYLE 本名クリストファー・スコット・カイル(Christopher Scott Kyle)。1974年4月8日、テキサス州生まれ。子供の頃のなりたい職業はカウボーイか軍人だった。ロデオで大けがをするもカウボーイへの道を歩みはじめる。しかし大学を中退して軍への入隊を決意。当初は海兵隊への入隊を希望したが、幸か不幸か新兵募集の担当官が不在で、代わりに応対した海軍の担当官から特殊部隊SEAL入隊を勧められる。BUD/S(基礎水中爆破訓練)等の過酷で名高い訓練を不屈の負けじ魂で耐え抜き、晴れてSEALへの入隊を果たす。2003年、イラク戦争が勃発。ナーシリーヤ、ファルージャ、ラマディ、サドルシティと、イラク戦争の中でも激戦地を数多く転戦、イラク軍およびアルカーイダ系武装勢力の戦闘員を“公式上”160人殺害して米軍史上最高のスナイパーとして名を馳せる。2009年に除隊するまで4回に渡りイラクへ派遣され、その間に多数の叙勲を受けた。味方からは「伝説(レジェンド)」と敬われ、敵方からは「悪魔」と恐れられ、多額の懸賞金が懸けられた。名誉除隊後は、軍や法執行機関の隊員に軍事訓練を行う民間軍事訓練会社を設立。戦闘体験を綴った回顧録も上梓した。著作の印税などを元に、PTSD に悩む帰還兵や退役軍人の社会復帰を支援するNPO団体を設立するなど、余暇の大半を慈善事業にあてていた。2013年2月2日、PTSD を患う元海兵隊員エディ・レイ・ルースに射撃訓練中に撃たれて死亡。享年38歳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

6
退役した後の話が中心。伝説の狙撃手で敵からはアル・シャイタン(悪魔)と呼ばれた男。日常ではよくよくいるテキサス出身の男。退役後は、退役軍人の支援をしてきたが、PTSDを患った若い元兵士エディ・ルースの母親に支援を頼まれ、友人と共に射撃場に連れていくが、そこで友人と共に射殺される。「カイルの良き友人が、映画スターのナタリー・ポートマンを紹介したことがある。カイルはポートマンに、仕事は何かと尋ねた。そして、話によれば、ポートマンはカイルをより好ましく思ったとのことだった」何故か今、映画が有楽町で上映中とか。2020/06/27

Mik.Vicky

5
アメリカの粗暴な兵士のようにも見える。プロフェッショナルでもある。日本では存在さえ許されないような職種・人物だと思うが、アメリカではヒーローになる。良きにしろ悪しきにしろ、日本では映画の中だけのような事が、アメリカでは身近に現実として身近に存在する。世界の中では日本が特異なのだろうけど。2015/08/17

ノラネコ生活

3
アメリカン・スナイパーで時の人となり、衝撃的な最後を迎えたクリス・カイル。 追悼集会には一万人以上の参列者が集まり、3000キロにも及ぶ葬列では沿道に人々が押し寄せ、旗を振り、敬礼をする。 アメリカ国内で人々を引きつけていたものは何か? 周辺者の証言から、彼は人を楽しませることが好きで、自分が納得いかないことに対しては歯に衣着せぬ言動をする。 911以降のアメリカの閉塞感を打ち破った彼の活躍や人柄に多くの人が引きつけたのだと実感する。2015/06/30

かんとり

2
戦地での殊勲、国に尽くした愛国者、除隊後のアメリカンヒーロー。 読み物ならば血沸き肉躍るが、米国世論の反応には少しの違和感も。 これはピンフな専守防衛国の居住者だからか…2022/12/23

うたまる

1
「クリスを言い表す一番いい表現はね……とんでもなくいろんな顔を持つってことよ」……米軍史上最多の射殺数を記録し、”レジェンド”の異名を持つスナイパーの伝記。自ら軍務に志願する愛国心に溢れ、スナイパーに必須の忍耐力を持ち、功を誇らない謙虚さもある。反面幼い頃から好戦的で、自国の正義を盲目的に信奉し、敵が女子供でも容赦しない冷酷さを持つ。一言で言うと、単細胞のバカ。言い換えると、米国にとって都合の良い理想の兵士だということだ。こういう兵士が安定的に生まれてくる文化的土壌こそが、米軍の強さの源泉なのだろう。2016/03/25

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