人は死ぬとき何を思うのか

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人は死ぬとき何を思うのか

  • 著者名:渡辺和子/大津秀一/石飛幸三/青木新門/山折哲雄
  • 価格 ¥1,200(本体¥1,091)
  • PHP研究所(2015/04発売)
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  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569819297

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内容説明

私たちの未来で唯一確実なのは、いつかは「最期のそのとき」を迎えるということである。しかし「そのとき」は思うようにならない。いつ訪れるかわからないからだ。だからこそ、死を真正面から見据え、考えなければいけないのではないか、という思いでまとめたのが本書である。死を受け止め、次世代に継ぎ足すというシスター渡辺和子。緩和医療の専門家として命の尽きるまで人としてできることはある――と説く大津秀一。延命治療と平穏死のはざまで終末期の人にとって最善の方法を模索する医師・石飛幸三。納棺師の経験を通して命の輝きの素晴らしさを語り続ける青木新門。「死に支度」の重要性を現代に問う山折哲雄。命を見つめてきた5人の著者の共通点は「死を考えることは、生を充実させること」という思いだ。限りある命を意識することで、自分のすべきこと、大切にするべきことがわかる。立場の異なる著者の意見を比べつつ、長寿社会の中で人生を充実させるヒントが見つかる本。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

それいゆ

80
渡辺和子さんは「父の最期に立ち会うことができたのは天のめぐみ」だと言われます。私は、この言葉は彼女の本心なのかどうか疑問です。実父の命が銃弾によって奪われた恐怖の瞬間は、脳裏に深く焼きついていることでしょう。七十数年も過ぎたので「天のめぐみ」だと考えられるようになったのでしょうか?そこに至るまでにどんな意識の変化があったのでしょうか?「襲ってきた軍人相手に逃げるのではなく、その場で死ぬことを選んだ父を誇りに思う」という言葉もまた、渡辺さんの今の立場から出てくるものなのかなと思ったりもしています。2014/08/18

パフちゃん@かのん変更

74
死について修道女、ホスピス医師、特別養護老人ホーム医師、納棺夫などが書いた文。もし余命が宣告されたら行きたいところに行き、食べたいものを食べる。やりたいことはやっておく。高齢によりもう食べられなくなったら、胃瘻や輸液はせずゼリー食などでエネルギーを補給し、自然に任せた方が苦しまずに死ねる。病院に運ばれると胃瘻や輸液などの処置をしないのは保護責任者遺棄等致死傷罪にあたる可能性があるので、いやでも延命治療をされてしまう。本人が延命治療は拒否と書いていても、家族が延命治療を希望することも多い。2016/03/08

ちゃんみー

43
5人の方の死生観(人生観)が綴られています。渡辺さんと石飛さん以外は存じ上げておりませんでした。なぜだか死にまつわるものを2冊続けて読み、まだまだ頑張らなくっちゃ!と違うことを考えておりました。2017/03/13

いつでも母さん

24
『死』について5人の著作集。それぞれがそれぞれの考えを分かりやすく読みやすく綴っている。死に方・迎え方は千差万別だが、『死』だけは貧富を超え時も場所も選ばず、老若男女生きとし生けるもの全てに『平等』にあるのだ。どんなに望んでも『死』を直面した時の気持ちはその時でなければ絵に描いた餅かと・・ただ自分の時を想像すると遺された家族が、葬送の諸々のことで疲弊しないように望むだけです。決して延命治療は希望しないから、既に充分幸せだから・・でも余されて憎まれて長生きしそうで怖いです(笑)2015/01/23

chi.

17
「死を考える事ことは生を充実させること。」山折さんの死に支度〜を読んで、祖父の死を経験してから断捨離に目覚めたことを思い出しました。無意識のうちに死について考えていたのかも知れません。向き合えているかは分かりませんが、以前よりも深く考える事が増えました。そしてそれは、本書で述べられているように、生きることに繋がっているのだと思います。2015/11/20

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