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内容説明
「雨が降ったから休みます」。「出張に行っている間に妻に浮気されたら、どう責任をとってくれるんですかっ」。いつの間にか会社の車は自家用車……。いまや会社生き残りのため、どんどん東南アジアに進出する日本企業。でも現地では、あまりの文化ギャップのあまり、呆然とする駐在員。日々起こる悲喜劇をユーモラスに描く。現地で日常起こる悲喜劇をユーモアたっぷりに描く。(講談社現代新書)
目次
はじめに
1 すぐ休む人々
2 働かない人々
3 会社を私物化する人々
4 身勝手な人々
5 会社のカネを使い込む人々
6 すぐに訴える人々
7 役人な人々
8 宗教で生きる人々
9 才能ある人々
10 不運に見舞われた人々
11 日本を持ち込む人々
おわりに
筆者紹介
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
23
フィリピンつながりで今度は駐在所員ものを読む。仕事がら東南アジアで数年駐在している日本人にも会うのだが、話をすると驚くほど現地社会や文化を知らない人が多い。本書で取り上げられているのも、ほとんどがそうした理解不足である。何故、現地の人の暮らしぶりや価値観を知ろうとしないのかかえって謎である。しかし、カンボジアの度を越した不正社会はいただけない。早くまともな国になって欲しい。2017/03/03
たくのみ
15
東南アジアの支店に出向する、日本人駐在員が遭遇する現地での悲喜劇。仕事そっちのけでバスケ大会に熱中するフィリピン人社員。ラオスの会社ではなんでも共有物になってしまう。業者との癒着がばれても悪びれないベトナム。プライドが高く人前で叱ることが出来ないタイ人。不動産所有者の権利が高すぎるミャンマー。でも、会社で子守をするのがあたりまえ、というタイの会社は、なかなかいいね!と思えた。2015/10/19
hanagon44
12
お国柄という言葉がある。”個”を重視する傾向にある現代だが,それでも他国に舞台を移すと,その国ならではの,時に予想がつかない反応が見られカルチャーショックを受ける。東南アジアで起こる文化摩擦によるトラブルは「なぜか気が抜けてしまうような結末に向かっていくものらしい」というまえがきの言葉のとおり,困ったものではあるけれど,どこか憎めない,人らしい事例がこの本には多く記されている。困りはしても,どこかホッとさせる人間臭さが感じられる。また,それが日本人側の特性をも気づかせてくれて,とても興味深い1冊だった。2016/05/19
スプリント
12
東南アジアの国々で奮闘する日本人の悲喜こもごもの体験談が収録されています。文化や民族の違いによるカルチャーギャップが笑える小咄になっているのですが、グローバル化が進むとこういったエピソードは徐々に消えてしまうのでしょうか。2016/01/24
ごへいもち
11
大変だね~2023/10/05