内容説明
京都島原に生まれ15歳で舞妓に、桑原武夫、團十郎ら一流のご贔屓筋を持ち45年、今は舞妓を育てる豆爾が、しきたりや芸を守り、「祇園らしさ」を大切にする祇園町のど真ん中から語る。芸妓籍を持ちながらお座敷に出なくなって約30年、中心にいながらも、一歩引いた視線で祇園を見てきた豆爾ならではの今の祇園町、ちょっと昔の祇園町。文化人・役者・政財界人がこの町を愛したわけが垣間見える、華やかで懐かしい祇園語り。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エドバーグ
4
芸事の厳しさとそれを守る祇園町全体像、町の方々の矜持がよく伝わってきました。全く縁の無い世界ですので、非常に興味深く読みました。ただ、お金の流れに触れられていないのが残念でした。どうも、なぁなぁで還流されているようですが、政治の世界と同じかも邪推してしまいました。2024/04/10
若黎
2
図書館本2023/07/23
しょーちゃん
1
祇園という特別と思われる世界の中のことを描写しているけれども、普通の生活の中で自分自身が感じていることと共通する部分があって、共感できた。 時代が流れる、価値観が変わる。進歩も多いけれども大事なこともたくさん失われていくなぁ、と。 年を取ったということかな。2016/03/16