内容説明
あの世へ逝くのも懐(ふところ)しだい!「終活・葬活」の費用を徹底調査!「葬祭村」を直撃取材してわかった、自分自身の往生の値段(エンディング・コスト)! 本書のテーマは葬儀や墓など弔(とむら)いの費用。身を始末するのにいくらかかるのか。家族葬や直葬が増えるなど、弔いのかたちが多様化している現在、実際にどんな生前準備が行なわれているのか。費用はどれぐらいかかるのか、それによってどんなメリットがあるのか、どういう御利益があるのか。死の現場、「供養」産業で働く弔い師たちを直撃取材し、葬儀ビジネスの仕掛けるワナにかからず、家族に迷惑をかけず、自分らしい最期を迎えるにはどうしたらいいのかを完全リポート!
目次
[本書の内容]まえがき 第1章 死者を人質に取る商売……「葬式仏教」の実態etc. 第2章 「家族葬」で安く自由に……「低価格・明朗会計」あれこれ 第3章 お布施なしの身の始末……「献体」から「散骨」まで 第4章 あの世の往処も自分流……「墓地・墓石・墓参」の諸問題 第5章 人生総括は自己満足で……「生きた証」を遺す法 第6章 「旅支度」にかかる費用……賢い「遺言」と「相続」とは 第7章 底辺の人たちの看取り……「ドヤ街のホスピス」ルポ 第8章 懐(ふところ)と感性で決める最期……死ぬことがうれしくなる?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
13
原子力ムラならぬ、葬祭村(3頁)。家族葬や直葬で安上がりの方向もある(5頁)。葬儀平均231万円(12頁)。明らかに高過ぎる。10分の1でもいいぐらい。戒名30万とか90万。高過ぎやしないか? 仏教が300万ならキリスト教は100万?(23頁)安くあげたいから改宗かも。20万でもできる時代になった(50頁)。火葬+骨壺+棺で。国民生活センターには、墓についての苦情や相談が山のように寄せられる(96頁)。坊主のお経も1人15万と聞いているが、金銭感覚がおかしいと思うのは、非正規の立場からであるがどうだろう?2014/02/28
Humbaba
6
死んでしまえばその後どうなるかはもはや手の出せない問題となる。一方で、残された人間には死後の処置が必要になる。そして、それは落ちついて対処できない問題であるため、足元を見られて高コストになりがちである。今まではそれを仕方ないこととして受け入れてきた人が多かったが、それも少しずつ変わりつつある。2014/01/04
Humbaba
4
人並みな最期を迎えようと思ったら、少なくない金額が必要である。死後自分はいないのだから気にしないというのも一つの生き方ではあるが、その場合残された人に迷惑をかけることは避けられない。問題を少しでも低減するためにも、どうしたいのかという意思表示だけはしっかりと行っておく必要がある。2016/07/07
ペカソ・チャルマンチャイ
4
読んでいて、同感することばかり。著者と私の、葬儀に関する考え方が驚く程近かった。現代の「葬式仏教」は詐欺と言ってもいいのではないか?エンディングノートをそろそろ本気で書かなきゃなぁ。2014/08/12
epitaph3
4
寺は好きだけど別に檀家でもない。仏教徒でもない。宗教選べと言われたら、カトリックに求めたい僕だ。葬儀費用がかかりすぎるのも困る。死んだら家族の心の中に残るのだ。家族で笑って葬送して、墓も金がかかるし、家の一室に骨として置かれている方がいい。可能なら僕の場合、教会もありだ。とにかくお金がかかりすぎるのは、これから先未来に生きる家族に申し訳ない。どさくさまぎれの葬儀屋の言いなりにならないように、事前に話し合うことだ。2014/03/03