内容説明
兄夫婦が交通事故で死んだ。10年前、家出同然で単身ニューヨークへ渡った高森真琴は、一人残された姪と暮らすために帰国する。“雪のように色が白い小さな白雪姫”小雪と名付けられた赤ん坊は12歳。人眼を惹(ひ)く美少女に成長していた。その姿を思春期の自分と重ね合わせた真琴は嫉妬を感じて……。おとぎ話をテーマに家族の絆と女性心理を描くサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zanta
20
47/2/16/2016 女性の心理描写がうまいな。私には姪すらいないが、我が世の春を謳歌している若い世代への嫉妬という意味で共感を覚える。そんな感情止めたくてもなかなか止められないのだ。2016/02/16
なな
17
そんなとこで終わってしまうのか?結局??それにしても 全く誰にも共感できないことばかりだった。2022/03/13
うぇい
9
まずまず面白かったですけど、 少し古い作品ということもあって一昔前の世界観の社会派ミステリーな感じでした。読みやすい感じはいつもの新津さんの作品な感じでした。2020/03/23
こっこ
4
ラストは想像にしかすぎないし、少し中途半端な感じ。姪に嫉妬にするのか愛情を持って育てるのかも曖昧。2016/09/29
たぬ
3
★4.5 白雪姫をモチーフにしたミステリー。真琴が亡き兄夫婦の娘である絶世の美少女・小雪を育てることになるのだけど、初っ端からランドセルをひっくり返したり机の中をあさったりといくらなんでもそこまでやる!?な行動が多い。こりゃ嫌われるなと思いきや小雪はそこまで嫌悪している風でもなし。真琴の父(=小雪の祖父)が小雪を守るためにひそかに殺人を犯していたことを匂わせる描写はぞくぞくした。2018/06/03