内容説明
壬生浪士組の誕生から鳥羽・伏見の戦いまで、文久3~慶応4年のおよそ5年間に京都で起きた新選組をめぐる15の事件について謎を解き明かす。新発見史料の解説や初心者にもわかりやすいQ&Aも網羅した1冊です。
【目次】
第一部 新選組をより知るために
新選組の実像を見直す――大河以降、新選組はどう変わったのか
新選組20の疑問――素朴な疑問を一挙解決! ほか
第二部 新選組 京都15大事件の謎
壬生浪士組の誕生――なぜ、近藤たちは芹澤らと京都に残ったのか
清河八郎暗殺未遂事件――近藤たちは清河の暗殺計画に関与したのか ほか
第三部 新選組研究の新視点
大政奉還阻止! 未発の逆クーデター計画――慶応三年後半の政治・諜報活動の実態
新選組と警視庁の関係を探る――身分や出自を越えて再結集した侍たち ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒猫
19
新選組15の事件をおさらい。新選組といえば、佐幕派、池田屋事件を中心とした小説がたくさんある。それを読み漁ってる私ですが、一歩引いて俯瞰して新選組を見てみると、小説と史実と研究で大分違ってます。研究も確実にコレ!と言ったものはなく、日記や回顧録等が根拠となっているため研究者によってアヤシイ。まあ、それでも新たな新選組に出会える。伊東甲子太郎などは、評価が別れるところです。二重スパイ説をとったとしても油小路で殺したのは新選組なんだから、コレもあやしいなあ。それでも新選組は面白いんですが(笑)うん。面白いです2017/07/28
代理
3
書き手が複数居るため良く言えば新選組を多角的な視点で読める。悪くいうと何が本当かこんがらがる。人名や組織の表記は統一してほしかった。扱われる項目も浅いものや深いものが混在していて楽しいけれども初学者には厳しい内容に思う。資料としては司馬遼太郎の写真よりも年表を掲載すべき。2017/03/05
ホーリー
3
新選組ファン必読の研究本。土方歳三の有名な洋装写真に関しての考察から、司馬遼太郎など新選組を取り上げ、なおかつ名を知らしめた人々のことなどが分かりやすく、読みやすくまとめられている☆ 長年、新選組ファンですが、更に興味が深まりました~!!2016/03/02