回想 学徒出陣

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回想 学徒出陣

  • 著者名:石井公一郎
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 文字文化協會(2015/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120022470

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内容説明

昭和18年9月、全国の大学、高校、専門学校に在学中の文科系学生に対する「徴兵猶予」が停止され、11月に後世に名の残る「出陣学徒壮行大会」が明治神宮で開かれました。その年の4月に連合艦隊山本五十六司令長官までが戦死したことに象徴されるように、緒戦の華やかな攻撃とは裏腹に守勢に立たされた日本は、徴兵のゆとりがなくなり、猶予を与えていた学生・生徒までもを戦争に駆り出す事態になったのです。
本書は、平成5年の「学徒出陣五十周年」にあたり、学徒出陣組の一員である著者が「愛する同胞のために命をささげた戦友に対して、我らが抱く哀惜の念は終生変わない」としてまとめた出陣学徒の記録です。さらに同期生の座談会、戦中派からの今の学生たちへの「有効な四つの平和運動」を考えるメッセージ、並びに歴史の実態をよく観察した立場から書かれた「危うく分割占領を免れた日本一九四五年」「大東亜戦争の一因となった似非民主主義」という小論文を収載して、中央公論社から刊行されました。
戦後七十周年のいま、改めて著者の戦友への哀悼の想いと平和への提言を振り返るとともに、明治以降の日本の歴史について、正しい解釋をするのに役立つ一冊として電子書籍版としました。
目次:
第一部:「出陣学徒兵の記録」 動員令から入隊まで/訓練期の学徒兵/特別攻撃隊志願/悪戦苦闘の記録/死をみつめて/さまざまな終戦/抑留の日々/生き残りの戦後
第二部:「学徒兵気質を語る同期生座談会」「戦中派から学生諸君へのメッセージと質疑応答」
第三部:「危うく分割占領を免れた日本一九四五年」「大東亜戦争の一因となった似非民主主義」
編著者:石井公一郎
1923(大正12)年東京生まれ。慶応大学経済学部卒。甲府歩兵連隊、東京陸軍経理学校、陸軍糧秣廠演算(山梨)常置員。ブリヂストン専務、ブリヂストン・サイクル社長、平成5年3月退職。