内容説明
ワンマン会長の牛耳る中堅損保「シブカジ」を揺るがす雑誌記事。不正融資の証拠コピーはどこから流出したのか?退けた前副社長が怪しいと睨む会長は、莫大な損害賠償請求を起こすが。損保業界の暗部を抉る傑作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Pure
4
プロットは実に面白いですが、リーダビリティが低いので、なかなか加速しない感じでした。それにしても遣り手弁護士に嵌められると、巨額賠償を負わされる危険があることが恐ろしく感じた。さらに、訴訟費用敗訴者負担と言っても弁護士費用は費用に含まれないわけで、たとえ勝訴してもかなりの高額負担が発生するのは理不尽。とりあえずハッピーエンドなのだが、大団円を迎えた爽快感が弱いのは作者の力量不足か?2014/09/22
ふみふむ
4
公益通報者保護法が制定する04年頃にこの小説のように突っ込んだ問題提起をすることは弁護士であっても難しいと想像する。正義があろうと個人が組織に抗することがどれほどの犠牲をともなうものか、その点に触れられていたことも現実味があった。2012/05/01
れじい
1
登場人物から、この人が内部告発者かな、と容易に想像できたので、ミステリー的要素はそれほどでもないと思う。 羽根田さん主役の物語を読んでみたいなあ。2019/04/30
masatoshi
0
☆2.52013/08/15