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内容説明
スポーツの世界にかぎらず、かつての日本におけるリーダーシップは、トップダウンで指示命令を徹底させる「支配・強権型」が主流だったが、市場が成熟した近年、部下の主体性、創造性が育まれないこの方法は疑問視されるように。そこで持て囃されはじめたのが、リーダーが組織のメンバーに奉仕し、目標達成に導く「サーバント・リーダーシップ」だった。しかしこの方法にも、リーダーと部下が友だちのような関係になって緊張感が失われ、組織が弱体化してしまうという欠点が……。では、いまの時代に最もふさわしいリーダー像とは? 平尾氏いわく、「リーダーたる者は、いかにフォロワーの力を拡大し、結集させるかを考えなければならない。そのために有効なのは、おのれの求心力をもとに周囲の人間を巻き込んでいく、『巻き込み型』リーダーシップなのである」。日本ラグビー界のレジェンドが、鬼軍曹でもなく友だち的関係でもない、第三のリーダーシップを語る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あちゃくん
88
元ラクビー日本代表の平尾さんが、ラクビーを通じて会得したリーダーシップについて語った本です。厳しいリーダーシップと優しいリーダーシップの間でバランスを取って、相手に一番行動の変革を促せる距離感を作るってことが大事だと書かれているけど、それは絶対的な公式があるわけでなく、その場に応じて自分で考えなきゃなんだよな。2015/12/08
Kawai Hideki
56
トップダウン式の「強権型リーダー」や、リーダーがメンバーに奉仕する「サーバント型リーダー」ではなく、「巻き込み型リーダー」を第三のリーダーシップとしてチームに最高の力を発揮させる方法を説いた本。強いチームに重要な人、戦略、戦術、戦闘意欲について、とてもわかりやすく論理立てて説明してくれている。特に専門性と人間性の両面から、求心力を高めるための具体的方策がアドバイスされているのが参考になる。曰く、組織の外に出よ、専門性を高めよ、組織の外での求心力を高めよ、美学を持て、フォロワーの心の拠り所たれ、が良かった。2019/06/10
柔
21
「そうすることが自分(チーム)にとって得かどうか。将来的にプラスだろうか」その判断基準がブレなければ行動が決まる。心に留めておくべき言葉である。求心力を持つための4カ条「専門性」「人間性」「一貫性」そして「怒らせると怖い」納得がいく。「この人に言われたらやるしかない」と思わせてしまえばうまくいく。優れた指導者は自分にも厳しくは鉄則なのだろう。平尾さんという人物を生前知らなかったのが残念である。「知っている」ことを自分の経験などもつけ加えながら言葉として置き換え、「わからせる」これはとても難しい。2019/02/26
Chuck
21
★★★★★すごく迫力と納得感のあるリーダーシップ論だった。チームを語る上で、ディオールの「最も完成度の高い服」の話がとても印象に残る。求心力のある目標を共有する為に、リーダーは人間性を発揮することが肝要。戦力⇒戦略⇒戦術+戦闘意欲。平尾さん、改めてご冥福を祈ります。2018/12/23
きとぽん
15
リーダーに求められることとは?「この人に言われたら仕方ない」そういう人間性を磨かねば。要は人間力。しかし果てしない道だ。2018/03/11
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