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内容説明
150キロ台後半の剛速球を投げ込み、日本プロ野球界を代表する投手となった伊良部秀輝。そんな彼が次の活躍の舞台として希望したのはニューヨーク・ヤンキースだった。そして、日本球団とパドレス、ヤンキースを巻き込んだ世紀の三角トレードへと発展していく。本書では、傲慢、不遜とマスコミからバッシングされつづけた伊良部秀輝の真実の姿を明らかにしようとする一冊である。著者は、伊良部の代理人として、ヤンキースへの移籍を成立させた代理人の団野村。最近では、ダルビッシュ有のメジャー移籍を成立させた日本を代表するエージェントである。本書では、伊良部がヤンキースのオーナーやファンから愛された姿、そして豪腕でありながらミリ単位の投球フォームにこだわりつづけた繊細な野球人としての姿を浮き彫りにしていく。42歳にしてこの世を去った伊良部秀輝。彼が、日米のプロ野球界、マウンドに遺したものは何か―野球ファン必読の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シブ吉
39
伊良部選手といえば、ダーティーなイメージばかりが報道されていたが、「実際はそんな人間ではない」と、メジャー時代にマネジメントを担当した筆者は語る。野球が好きで仕方がなかった生前の伊良部選手の姿が浮き彫りになる本書は、メジャー入りへの内幕と、ポスティングシステム導入の経緯や、日本球界復帰話、伊良部選手の卓越した投球理論なども窺い知れる一冊です。ロッテ時代の、西武・清原選手に投じた、当時の日本最速158kmの衝撃と、故・大沢親分が語った「イラブクラゲに刺された」のコメントが、今も記憶に残る、凄い選手でした。2013/02/24
kawa
33
「悪童」というタスキをマスコミから不当に冠されたという著者による、「実は…」の書。「クイック、スロ-、クイック」「腕をいかに隠すか」「生命線は軸足の膝」「正面のいい当たりが調子のバロメ-タ-」等々、ユーチュ-ブで投球映像を見て、なるほど感倍増、確かに繊細な人だったと良く解る良書。早逝が惜しまれる。2021/02/15
再び読書
30
マスコミに対して怒りがこみ上げる。これほどの選手であり、よき指導者になり得た人物を貶めた記者に猛省を促したい。人は反省することによって成長します。今からでも、振り返ってほしい。ぼくも含め、世の中の多くの人々はヒデキを誤解したままです。彼の功績を記してほしい。それを強く思わせる本でした。また、この本の著者団野村氏も、もっと自分のことも含めて綴ってほしい。彼もまた、多くの人に誤解されている一人だと思う。ヒデキには指導者になって野球に恩返しをして、自分の価値を人々にわからせてほしかった。残念でなりません。2014/11/14
糜竺(びじく)
18
メディアが伝えているイメージと違った。 野球をとことん探求し、とことん野球を愛した男だった。亡くなったのが、本当に惜しまれる。2021/06/05
田中
18
2003年5月9日金曜日横浜。僕は三塁スタンドで観戦。先発「伊良部」を初めて見た。カクテル光線の中、巨体がひときわ映えていたのが目に浮かぶ。このゲーム、浜中、片岡、アリアスの3連続ホームランも飛びだしタイガース圧勝。伊良部には阪神入団時から期待はしていたけれど、本当に素晴らしい功績だった。後半は調子を落としたけれど、彼がいなかったら阪神優勝はできなかった。この本から彼の「素顔」を初めて知った。伊良部叩きのようなメディアのあまりに汚いやり口は酷すぎる。コーチなり解説者として活躍して欲しかったなぁ、、、、 2017/03/14
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