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内容説明
学ぶことが面白く、生きることが楽しくなる! 101歳まで学び続けた教師が語る、「人生を輝かせる方法」。本書は灘校の学力日本一の基盤をつくった伝説の教師が、学問の基本や人生の楽しみ方を語ったもの。読書が実になるスロー・リーディングの方法、国語力を培う書き方、趣味との付き合い方、老いてこそできること、そして人生の岐路との向き合い方……。「一生使える教養」が身につき、老若男女問わずに、さまざまなライフステージで読み返したい一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ま
35
50代くらいの方かと思って目次開いたら倍生きてて驚いた。これは確かに伝説だ。こんな時代から詰め込み教育の問題点を見抜いていた人もいたんだな。学力は、学ぶための自走するエンジンを詰めるかどうか。それは幼児期過ぎるともうアウトかと思ってたが、中高生でも遅くはないし、80過ぎてもチャレンジできることはたくさんある。2023/03/20
壱萬参仟縁
34
橋本先生は苦手な数学を徹底的に勉強。難問を後回しにし、たくさんの問題をクリアすることだけに専念したという(15頁)。横道にそれて調べていくと、今まで何も気に留めず流れていた日常生活の中にも、楽しむことのできる題材がいくらでも転がっていることがわかります(29頁)。これを研究というのだろうか。好奇心を満たす勉強が何より楽しいのである。急いで読み進めても読んだ人の心には何も残りません。ゆっくりと味わいつくし、調べつくす。2016/01/16
maito/まいと
13
再読。今読むと、教育ということよりも、学ぶ楽しさ、知ることや共有できることの喜び、というところが、昨今注目のコミュニティ形成の理想図に重なることに気付く。人間の本質は、やはりみんなと、楽しく、そして上手くいくこと。さらに、自分の中のプロセスと結果という、誰にも見えない自分文脈の形成が加わっていく気がする。方法論はたくさん生まれてきた、だからこれからは、どれだけ本質が見えているか、どれだけ目に見えないものを見据えられるか、ということになる。その時に、改めてこの伝説の授業を思い出したい。2018/11/02
あじさい
13
自分の意思や行動って、結局、言葉に操られている、と思う。言葉の解釈は、間違って使われていることも多々あるし、語彙数の少ない人は特に要注意。発している言葉の意味をきちんと理解していない場合が多々あるからだ。国語は全ての科目の背骨、という橋本センセイの言葉は見事に附に落ちるものだ。自分自身を定義する時の言葉の選択は、暗示機能も含めて凄く重要で、マイナス要素で満たされたものとか、(嫌いな人への投げかけも踏まえて)悪口は入れるべきではない。当事者意識がビンビンに伝わる言葉こそが最もパワーがあるんだと思う。2015/12/02
maito/まいと
11
この本読むまでは存じ上げなかったのだが、100歳越えて直、教え・学び続けた「伝説の教師」橋本さんの自叙伝(?)文章自体は淡々と生涯を語っていく構成なので、おもしろみには欠けるけど、生きることや学ぶことに対する真摯で穏やかな人柄を感じさせる。先生だったから学び続けたのかもしれないけど「学ぶ」という前向きな姿勢はどう生きてもあり続ける要素だと再認識。よく退職したら、やることが見つからない方がいるらしいが、また学べばいいらしい。なんだか年取っても楽しそうだ♪2015/09/11