内容説明
半年ほど前からソフィアの元に謎の崇拝者から花や香水が贈られてくるようになった。いつも一緒に大胆な内容の手紙を添えて。ソフィアはその手紙を不適切だと思う一方、率直な情熱に惹きつけられるものを感じてしまう。贈り主は放蕩者として悪名高いブレトン子爵ジュリアスではないかという確信が彼女にはあった。会話は交わさなくても、いつも熱い視線をソフィアに向けていたからだ。ある夜の舞踏会で、彼女は贈られたバラを髪にさして、謎の崇拝者の正体がジュリアスだとたしかめる。そして、ついに真夜中の逢瀬に応じたソフィアは、感じたことのない情熱を知るが、彼女はまだ気づいていなかった。年下のジュリアスがどれほど彼女に恋焦がれているのかを――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
31
美しい未亡人が、謎の求愛者から熱烈な手紙やお花を贈られること半年。お相手が10歳近く年下の美しい男性と知り、情事に同意する…というロマンスです。サイドストーリーとして男性の弟と天才的な音楽家美女のピュアな恋愛があるのもステキ。でも何て言ったっておなじみのおばちゃま公爵夫人が素敵でした。こういう迷惑で憎めないばあさんになりたいなあ。続きへGO!2022/08/19
こげぱん
11
★★★2018/09/02
tona
5
自立していてロマンスの信奉者でもない女性が、ヴィクトリア朝で可能な限りの堅実な人生の選択をしようとするけど、愛にはやっぱり抵抗できないと言う…… 他の男性の子供を妊娠しながら別の男性と結婚するというのは、相手の男性が受け入れているのだから別に気になりませんでしたが、話の展開自体がちょっと退屈でした。2016/08/09
ぽこ
5
世間体が悪いからお腹の子の父親でもない男と結婚するってありえない。ヒロインが自分の欲望だけを昇華させていて好きになれなかった。2016/01/23
まめもち
4
Wickedly Yours1。兄弟の恋バナ2本立て。兄ジュリアス×未亡人ソフィア。愛人つくろうとしたヒロインが手紙送ってくる見知らぬ相手に白羽の矢を立てるんだけど相手がはっきりしないのによく誘いをかけれるなー。妊娠したとたん年上の友人のプロポーズ受けちゃうのはいただけない。弟ジョナス×ピアノ教師オリヴィア。弟の話の方が出会いから口説き落とす過程が楽しかったけどヒロインの狂った父親が怖かった。登場させる必要があったのか?2016/06/22