- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
不当な攻撃を繰り返す理不尽な上司、面倒なママ友、モラハラ夫……。こんな人とは縁を切りたいと思いながら、そう簡単にはいかない現実。
会社を辞めれば、今の収入は得られない。ママ友を避ければ、子どもが嫌な目に合うかもしれない。夫と別れたら、生活できない。
そんな「逃げたいのに逃げられない人間関係」に悩み、心をすり減らしている人が増えている。
なぜ逃げられないのか、相手はなぜ支配しようとするのか、どうすれば逃げられない現実の中で心を軽くすることができるのか。
「逃げられない人」を生み出し続ける背景を分析しながら、他人の支配に悩んでいる人の心のメカニズムを明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リキヨシオ
16
支配されやすいタイプ…1、安定を求めて逃げられない…安定死守型。2、争うくらいなら我慢する…トラブル回避型。3、承認を求めて逃げられない…承認渇望型。4、孤立して逃げられない…完璧主義型。5、服従しすぎて逃げられない…権威主義型。支配要求をにぶつけるタイプ…1、自分に対する過大評価を確認誇示したい…自己愛型。2、自分が得するため他人を攻撃…利得型。3、他人の成功を我慢できず引きずり落とす…羨望型。4、攻撃衝動を自分より立場の弱い者へ転化する…置き換え型。5、自身の欠点弱みを認めたくなく他者を攻撃…否認型。2015/06/12
はなあぶ
10
全六章のうち、最後の一章だけが対処法を書いたもので、その他の章は、どういう人が他人の支配から逃げられないのかと、他人を支配する人はどういう人なのかについて詳しく書いている。支配の渦中にいる被害者は、自分の状況を客観的に捉えることができるだけでも、少しは救われると思うので、その意味では役に立つ本だが、処方箋の部分は精神科医にしてこの程度かとがっかりするほど薄い内容だ。別の世界に心のよりどころを見つけたり、ゲームで気を紛らわせたりというのは現実逃避でしかなく、一時的に心が軽くなるとしても根本的な解決ではない。2016/03/28
あいくん
5
☆☆☆正社員志向と専業主婦願望は現代の特徴です。正社員という身分は格差社会での勝ち組を意味します。 正社員でないと、収入が安定せずワーキングプアを抜け出せません。 お金がないと結婚できません。 子育てなど考えられません。 誰もが正社員になって安心して生活を送りたい。 したがって、現在正社員であるものにとってはその身分は死守すべきものとなります。 辞めたら生活できません。 不満があってもしがみつくしかありません。2016/09/17
虹
4
逃げれない人=安定志向 もともと自分が安定志向な生き方じゃないのでぴーんとこず。事例はいろいろのっているが内容的に薄かった。2015/04/28
きっきまま
1
支配・被支配の関係がわかりやすい。記憶に新しい事件を当てはめて考察していて興味深く読めた。もう少し突っ込んだ内容だったらよかったかな。サラッと読めます。2015/07/07