内容説明
社会福祉学の研究と体系化において重要な20のテーマで、各テーマ2名の論者がそれぞれのアプローチから論じる対論集。
第2巻のテーマは、「社会保障改革と最低生活保障」「脱施設化」「新しい福祉課題と包摂的社会政策」「社会福祉政策とジェンダー平等」。国際社会においても重要とされるテーマを取り上げ、わが国の社会福祉政策のあり方を問い直す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
11
社会福祉を取り巻く問題を対論形式で考える第2巻です。この巻では、最低生活保障、脱施設化、包摂的社会政策、ジェンダー平等が取り上げられています。日本の社会福祉制度において、社会的排除と社会的包摂がどのようにあらわれ、機能しているのか考えることができます。ただ、従来の貧困論と社会的排除問題がどのように関係しているのか、踏み込んだ議論が必要だと思いました。また、コミュニティケアの重要性はおさえつつも、国家責任がどうあるべきなのか考える必要もあるなと思いました。学ぶことが多くあります。2015/01/10